3451のトーセイ・リート投資法人
REIT、不動産投信の一つです。
「高配当株投資」と若干ことなるかもしれませんけれど。
私はREITへの投資はアリ!だと思っています。
「REIT買うなら不動産投資の方がよくない?」という方もおられるかもしれませんが・・
分散しやすい
小額からでもいける
物件管理の知識や実働が不要
という点から私はREIT推奨派です。
ヤケドしにくいんですね。
REITがどんなものかはわかってるよ、という方は銘柄情報まで飛ばしてください。
この銘柄アリだな!と思われたら、本投稿の下段にあるいいねボタンを押して頂きたいです。
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ざっくりとREITって何?
REITはReal Estate Investment Trustの略で「不動産投資信託」です。
出資者からお金を集めて
不動産を買って運用して
得られた利益を分配する
という仕組みです。
そして
収益の90%超を分配するなどの一定の条件を満たせば、実質的に法人税がかからない
という特徴があるので、高配当になっているものが多いです。
株式投資と少し異なるのは「減価償却ありき」という点で、キャッシュの捉え方が少し独特です。
マンションを買ったりする部分が大きいためです。
初めての方のためのREITでおさえるポイント
個人的に一般的な財務諸表はベースに
次のあたりをおさえておけば、だいじょうぶかなぁと思います。
高配当株とおなじで「安定して稼ぎ続けてくれる?」かを考えましょう
どの地域でどのセクターに投資するの?
投資信託やETFでも「こんな投資をするよ」と目論見がありますよね
おなじくREITにも「お金はこう使うよ」と指針があります。
それが大体こんな感じ
総合型
オフィス
住居
商業施設
ホテル
物流施設
例えばCOVID19で「ホテルやオフィスは沈みがちだけど住居や物流施設はカタイ」という感じですね。
NAV倍率はどれくらい?
株価でいうPBRに近いイメージ。
一口当たりの価格 ÷ 一口当たりの純資産額
です。
資産計上のやり方で数字が変わるので、盲目的にみるのはダメですけど。
1以下なら割安と考えられています。
FFO倍率はどれくらい?
株価でいうPERに近いイメージ。
不動産投資は減価償却ありきなので、キャッシュフローベースの数字です。
1口当たりのFFO = FFO÷発行口数
FFO = 当期純利益 + 減価償却費 + (不動産売却損 – 不動産売却益)
NOI利回りはどれくらい?
営業利益率に近いイメージです。
不動産なので、業績に影響するのは次の3点が大きいです。
・いくらで買ったの
・維持費どの程度なの?
・空室率はどの程度なの?(ちゃんと稼働してるの?)
このあたりをざっくりと表してくれるのがNOI利回り
計算式を書いておくと
NOI利回り=
[1年間の満室家賃収入 × (1-空室率) -1年間の維持管理経費)]
÷
(不動産の購入価格+不動産の購入にかかる諸経費)×100
スポンサーはしっかりしてる?
お金をまわしてなんぼの業界です。
不動産でのキャッシュショートはなかなかキツイ。
どの程度の資産規模で回しているのか
スポンサーはどこか
は確認しておきましょう。
トーセイ・リート投資法人はどんな銘柄?
では3451のトーセイ・リート投資法人がどんな銘柄なのかサラッと確認します
トーセイ・リート投資法人の株主はトーセイ株式会社 (100%)です。
物件取得額は783‰‰~
物件数は59棟です。
目標ポートフォリオは
■投資対象用途:総合型(オフィス+商業施設+住居+物流施設)
■目標用途比率
▼オフィスビル
70%以下
▼商業施設
20%以下
▼住宅
70%以下
▼物流施設
10%以下
■投資対象地域:全国主要都市(東京経済圏中心)
■目標地域比率
▼東京経済圏(80%以上)
▼地方主要都市(20%以下)
だそうです。
特色を引用しますと、こんなかんじ。
トーセイをスポンサーとする総合型J-REIT。2018年11月に増資を行い、36物件、資産規模558億円となった。ポートフォリオは中規模オフィス約49%、住居約40%、残りが商業施設という構成。地域別で見ると全て首都圏所在の物件で占められている。2019年4月期は物件売却益が寄与し分配金が増加する。更に2019年10月期以降も物件売却益の内部留保を活用し、分配金水準を高める。投資主構成(口数ベース)では約49%を占める個人投資家の存在感が目立つ。旗艦物件は「関内トーセイビルⅡ」。<2019年1月31日時点>
トーセイをスポンサーとする総合型J-REIT。主要投資対象はオフィスと住居。投資主構成(投資口ベース)で個人投資家比率が50%を超える珍しいJ-REIT銘柄でもある。
営業収益の推移
本業がしっかりうまくいっているかの確認です。
日付 | 営業収益 |
---|---|
2015/04 | 662760000 |
2015/10 | 798490000 |
2016/04 | 1245610000 |
2016/10 | 1337760000 |
2017/04 | 1616600000 |
2017/10 | 1633540000 |
2018/04 | 2002520000 |
2018/10 | 2051900000 |
2019/04 | 2748270000 |
2019/10 | 2510940000 |
2020/04 | 2996300000 |
2020/10 | 3097410000 |
2021/04 | 3311600000 |
2021/10 | 3157590000 |
2022/10 | 3330000000 |
当期純利益の推移
建物の減価償却の踏まえて利益が出ているのか確認します。
日付 | 当期純利益 |
---|---|
2015/04 | 186080000 |
2015/10 | 286650000 |
2016/04 | 516620000 |
2016/10 | 542750000 |
2017/04 | 657990000 |
2017/10 | 619630000 |
2018/04 | 828000000 |
2018/10 | 805030000 |
2019/04 | 1229410000 |
2019/10 | 1014710000 |
2020/04 | 1243850000 |
2020/10 | 1258920000 |
2021/04 | 1339070000 |
2021/10 | 1240530000 |
2022/10 | 1291000000 |
資産の推移
REITは建物等の原資が商売のタネです。
日付 | 純資産 |
---|---|
2015/04 | 9711520000 |
2015/10 | 9801960000 |
2016/04 | 17006670000 |
2016/10 | 17043530000 |
2017/04 | 19389410000 |
2017/10 | 19357870000 |
2018/04 | 24731630000 |
2018/10 | 24710740000 |
2019/04 | 30237460000 |
2019/10 | 30106400000 |
2020/04 | 37398360000 |
2020/10 | 37833160000 |
2021/04 | 37913390000 |
2021/10 | 37877030000 |
フリーキャッシュフローの推移
施設購入等、大きなお金が動くことの多い業界なので判断が難しいですが
やはりちゃんと現金黒字になっていてもらえる方が安心です。
フリーキャッシュフロー = 営業キャッシュフロー - 投資キャッシュフロー です。
日付 | フリーキャッシュ・フロー |
---|---|
2015/04 | -16679550000 |
2015/10 | 768470000 |
2016/04 | -10855160000 |
2016/10 | -426110000 |
2017/04 | -4311860000 |
2017/10 | 1005160000 |
2018/04 | -8797140000 |
2018/10 | 1522170000 |
2019/04 | -8486570000 |
2019/10 | 432350000 |
2020/04 | -10411110000 |
2020/10 | 323390000 |
2021/04 | -417180000 |
2021/10 | 1337430000 |
配当総額の推移
REITは税制面から剰余金をほとんど配当に回すことが多いです。
上述までの収入や資産の結果がこちらです。
資産を増やして、配当の総額も順調に増えていってほしいところです。
日付 | 剰余金の配当 |
---|---|
2015/10 | 186040000 |
2016/04 | 286650000 |
2016/10 | 485250000 |
2017/04 | 542730000 |
2017/10 | 658050000 |
2018/04 | 619580000 |
2018/10 | 827900000 |
2019/04 | 805160000 |
2019/10 | 1146770000 |
2020/04 | 1040080000 |
2020/10 | 1243720000 |
2021/04 | 1258840000 |
2021/10 | 1276890000 |
REITを考える外部リンク
トーセイ・リート投資法人の公式サイトはこちら
NAV倍率やNOI利回り、REIT全般については
こちらがとても使いやすくまとまっていてオススメです。
過去の数字の流れをもっと深くみたければ
こちらが良いです。
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