3249の産業ファンド投資法人
REIT、不動産投信の一つです。
「高配当株投資」と若干ことなるかもしれませんけれど。
私はREITへの投資はアリ!だと思っています。
「REIT買うなら不動産投資の方がよくない?」という方もおられるかもしれませんが・・
分散しやすい
小額からでもいける
物件管理の知識や実働が不要
という点から私はREIT推奨派です。
ヤケドしにくいんですね。
REITがどんなものかはわかってるよ、という方は銘柄情報まで飛ばしてください。
この銘柄アリだな!と思われたら、本投稿の下段にあるいいねボタンを押して頂きたいです。
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ざっくりとREITって何?
REITはReal Estate Investment Trustの略で「不動産投資信託」です。
出資者からお金を集めて
不動産を買って運用して
得られた利益を分配する
という仕組みです。
そして
収益の90%超を分配するなどの一定の条件を満たせば、実質的に法人税がかからない
という特徴があるので、高配当になっているものが多いです。
株式投資と少し異なるのは「減価償却ありき」という点で、キャッシュの捉え方が少し独特です。
マンションを買ったりする部分が大きいためです。
初めての方のためのREITでおさえるポイント
個人的に一般的な財務諸表はベースに
次のあたりをおさえておけば、だいじょうぶかなぁと思います。
高配当株とおなじで「安定して稼ぎ続けてくれる?」かを考えましょう
どの地域でどのセクターに投資するの?
投資信託やETFでも「こんな投資をするよ」と目論見がありますよね
おなじくREITにも「お金はこう使うよ」と指針があります。
それが大体こんな感じ
総合型
オフィス
住居
商業施設
ホテル
物流施設
例えばCOVID19で「ホテルやオフィスは沈みがちだけど住居や物流施設はカタイ」という感じですね。
NAV倍率はどれくらい?
株価でいうPBRに近いイメージ。
一口当たりの価格 ÷ 一口当たりの純資産額
です。
資産計上のやり方で数字が変わるので、盲目的にみるのはダメですけど。
1以下なら割安と考えられています。
FFO倍率はどれくらい?
株価でいうPERに近いイメージ。
不動産投資は減価償却ありきなので、キャッシュフローベースの数字です。
1口当たりのFFO = FFO÷発行口数
FFO = 当期純利益 + 減価償却費 + (不動産売却損 – 不動産売却益)
NOI利回りはどれくらい?
営業利益率に近いイメージです。
不動産なので、業績に影響するのは次の3点が大きいです。
・いくらで買ったの
・維持費どの程度なの?
・空室率はどの程度なの?(ちゃんと稼働してるの?)
このあたりをざっくりと表してくれるのがNOI利回り
計算式を書いておくと
NOI利回り=
[1年間の満室家賃収入 × (1-空室率) -1年間の維持管理経費)]
÷
(不動産の購入価格+不動産の購入にかかる諸経費)×100
スポンサーはしっかりしてる?
お金をまわしてなんぼの業界です。
不動産でのキャッシュショートはなかなかキツイ。
どの程度の資産規模で回しているのか
スポンサーはどこか
は確認しておきましょう。
産業ファンド投資法人はどんな銘柄?
では3249の産業ファンド投資法人がどんな銘柄なのかサラッと確認します
産業ファンド投資法人の株主は76株式会社(KKR&Co.Inc.間接子会社) (100%)です。
物件取得額は3,761‰‰~
物件数は76棟です。
目標ポートフォリオは
■投資対象用途:複合型(物流施設+インフラ施設)
■目標用途比率
▼インダストリアル不動産(物流施設+工場・研究開発施設等)
50〜80%
▼インフラ不動産(インフラ施設)
20〜50%
■投資対象地域:全国主要都市(都市近郊+工業集積地中心)
■目標地域比率
▼都市近郊型+工業集積地型
80%以上
▼独立立地型
20%以下
だそうです。
特色を引用しますと、こんなかんじ。
KKRをスポンサーとする産業不動産REIT。物流施設に加え、企業のR&D施設、空港、データセンター、工場の底地等のインフラ施設や産業不動産も投資対象とする。2007年10月に三菱商事とUBSがスポンサーとなり上場。2022年4月に三菱商事とUBSが資産運用会社の株式を売却し、スポンサーがKKRに交代した。2022年4月時点のポートフォリオは物流施設50%、インフラ施設16%、工場・研究開発施設等34%の構成(鑑定評価額ベース)。土地所有者にCRE提案を行い共同開発する等、競合が少ない領域に注力しているため、物流施設特化型REITに比べてNOI利回りが高い。JCRから「AA」の高格付を取得。旗艦物件は「IIF羽田空港メインテナンスセンター」。<2022年5月時点>
KKRをスポンサーとする産業不動産REIT。物流施設に加え、企業のR&D施設、空港、データセンター、工場の底地等のインフラ施設や産業不動産も投資対象とする。2007年10月に三菱商事とUBSがスポンサーとなり上場。2022年4月に三菱商事とUBSが資産運用会社の株式を売却し、スポンサーがKKRに交代した。JCRから「AA」の高格付を取得。旗艦物件は「IIF羽田空港メインテナンスセンター」。
営業収益の推移
本業がしっかりうまくいっているかの確認です。
日付 | 営業収益 |
---|---|
2008/06 | 2850620000 |
2008/12 | 3261040000 |
2009/06 | 3198740000 |
2009/12 | 3064590000 |
2010/06 | 3440380000 |
2010/12 | 2962310000 |
2011/06 | 3295730000 |
2011/12 | 3526490000 |
2012/06 | 4458510000 |
2012/12 | 5037270000 |
2013/06 | 5791580000 |
2013/12 | 6037660000 |
2014/06 | 6576280000 |
2014/12 | 6775570000 |
2015/06 | 7357260000 |
2015/12 | 7788660000 |
2016/06 | 7886200000 |
2016/12 | 8069290000 |
2017/07 | 10054590000 |
当期純利益の推移
建物の減価償却の踏まえて利益が出ているのか確認します。
日付 | 当期純利益 |
---|---|
2008/06 | 954100000 |
2008/12 | 958830000 |
2009/06 | 875580000 |
2009/12 | 817330000 |
2010/06 | 1283140000 |
2010/12 | 798410000 |
2011/06 | 1022360000 |
2011/12 | 1158900000 |
2012/06 | 1852950000 |
2012/12 | 2023300000 |
2013/06 | 2447070000 |
2013/12 | 2509590000 |
2014/06 | 2750710000 |
2014/12 | 2799330000 |
2015/06 | 3101180000 |
2015/12 | 3287380000 |
2016/06 | 3381280000 |
2016/12 | 3442760000 |
2017/07 | 4633740000 |
資産の推移
REITは建物等の原資が商売のタネです。
日付 | 純資産 |
---|---|
2007/12 | 36713000000 |
2008/06 | 37483500000 |
2008/12 | 37488230000 |
2009/06 | 37404960000 |
2009/12 | 37346750000 |
2010/06 | 37812510000 |
2010/12 | 37327790000 |
2011/06 | 43263510000 |
2011/12 | 43400050000 |
2012/06 | 63734430000 |
2012/12 | 63904770000 |
2013/06 | 74860950000 |
2013/12 | 74827960000 |
2014/06 | 82004050000 |
2014/12 | 82001420000 |
2015/06 | 93677310000 |
2015/12 | 93817610000 |
2016/06 | 93799010000 |
2016/12 | 93959650000 |
フリーキャッシュフローの推移
施設購入等、大きなお金が動くことの多い業界なので判断が難しいですが
やはりちゃんと現金黒字になっていてもらえる方が安心です。
フリーキャッシュフロー = 営業キャッシュフロー - 投資キャッシュフロー です。
日付 | フリーキャッシュ・フロー |
---|---|
2008/06 | -39547430000 |
2008/12 | 2643590000 |
2009/06 | 8973930000 |
2009/12 | 1194510000 |
2010/06 | 4862870000 |
2010/12 | -85180000 |
2011/06 | -10137660000 |
2011/12 | 1491620000 |
2012/06 | -34324440000 |
2012/12 | 1158470000 |
2013/06 | -14169750000 |
2013/12 | 3365540000 |
2014/06 | -14941100000 |
2014/12 | 4245790000 |
2015/06 | -18735410000 |
2015/12 | 4093030000 |
2016/06 | -1793700000 |
2016/12 | 545010000 |
2017/07 | -29134010000 |
配当総額の推移
REITは税制面から剰余金をほとんど配当に回すことが多いです。
上述までの収入や資産の結果がこちらです。
資産を増やして、配当の総額も順調に増えていってほしいところです。
日付 | 剰余金の配当 |
---|---|
2008/06 | 183590000 |
2008/12 | 954110000 |
2009/06 | 958850000 |
2009/12 | 875540000 |
2010/06 | 817370000 |
2010/12 | 1283130000 |
2011/06 | 798410000 |
2011/12 | 1022360000 |
2012/06 | 1158880000 |
2012/12 | 1852960000 |
2013/06 | 2023270000 |
2013/12 | 2447060000 |
2014/06 | 2509630000 |
2014/12 | 2750640000 |
2015/06 | 2799310000 |
2015/12 | 3101150000 |
2016/06 | 3287300000 |
2016/12 | 2975640000 |
2017/07 | 3442780000 |
REITを考える外部リンク
産業ファンド投資法人の公式サイトはこちら
NAV倍率やNOI利回り、REIT全般については
こちらがとても使いやすくまとまっていてオススメです。
過去の数字の流れをもっと深くみたければ
こちらが良いです。
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