3296の日本リート投資法人
REIT、不動産投信の一つです。
「高配当株投資」と若干ことなるかもしれませんけれど。
私はREITへの投資はアリ!だと思っています。
「REIT買うなら不動産投資の方がよくない?」という方もおられるかもしれませんが・・
分散しやすい
小額からでもいける
物件管理の知識や実働が不要
という点から私はREIT推奨派です。
ヤケドしにくいんですね。
REITがどんなものかはわかってるよ、という方は銘柄情報まで飛ばしてください。
この銘柄アリだな!と思われたら、本投稿の下段にあるいいねボタンを押して頂きたいです。
ランキングに反映されます。
ざっくりとREITって何?
REITはReal Estate Investment Trustの略で「不動産投資信託」です。
出資者からお金を集めて
不動産を買って運用して
得られた利益を分配する
という仕組みです。
そして
収益の90%超を分配するなどの一定の条件を満たせば、実質的に法人税がかからない
という特徴があるので、高配当になっているものが多いです。
株式投資と少し異なるのは「減価償却ありき」という点で、キャッシュの捉え方が少し独特です。
マンションを買ったりする部分が大きいためです。
初めての方のためのREITでおさえるポイント
個人的に一般的な財務諸表はベースに
次のあたりをおさえておけば、だいじょうぶかなぁと思います。
高配当株とおなじで「安定して稼ぎ続けてくれる?」かを考えましょう
どの地域でどのセクターに投資するの?
投資信託やETFでも「こんな投資をするよ」と目論見がありますよね
おなじくREITにも「お金はこう使うよ」と指針があります。
それが大体こんな感じ
総合型
オフィス
住居
商業施設
ホテル
物流施設
例えばCOVID19で「ホテルやオフィスは沈みがちだけど住居や物流施設はカタイ」という感じですね。
NAV倍率はどれくらい?
株価でいうPBRに近いイメージ。
一口当たりの価格 ÷ 一口当たりの純資産額
です。
資産計上のやり方で数字が変わるので、盲目的にみるのはダメですけど。
1以下なら割安と考えられています。
FFO倍率はどれくらい?
株価でいうPERに近いイメージ。
不動産投資は減価償却ありきなので、キャッシュフローベースの数字です。
1口当たりのFFO = FFO÷発行口数
FFO = 当期純利益 + 減価償却費 + (不動産売却損 – 不動産売却益)
NOI利回りはどれくらい?
営業利益率に近いイメージです。
不動産なので、業績に影響するのは次の3点が大きいです。
・いくらで買ったの
・維持費どの程度なの?
・空室率はどの程度なの?(ちゃんと稼働してるの?)
このあたりをざっくりと表してくれるのがNOI利回り
計算式を書いておくと
NOI利回り=
[1年間の満室家賃収入 × (1-空室率) -1年間の維持管理経費)]
÷
(不動産の購入価格+不動産の購入にかかる諸経費)×100
スポンサーはしっかりしてる?
お金をまわしてなんぼの業界です。
不動産でのキャッシュショートはなかなかキツイ。
どの程度の資産規模で回しているのか
スポンサーはどこか
は確認しておきましょう。
日本リート投資法人はどんな銘柄?
では3296の日本リート投資法人がどんな銘柄なのかサラッと確認します
日本リート投資法人の株主は双日株式会社 (67%)
クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド・アセットマネジメント株式会社 (18%)
アジリティー・アセット・アドバイザーズ株式会社 (15%)です。
物件取得額は2,548‰‰~
物件数は106棟です。
目標ポートフォリオは
■投資対象用途:総合型(オフィス・住宅・商業施設)
■目標用途比率
▼オフィスビル
50%以上
▼住宅
50%以下
▼商業施設
20%以下
■投資対象地域:全国主要都市
▼オフィスビル:都心6区
60%以上
三大都市圏(6区含めず)
40%以下
政令指定都市
20%以下
▼住宅:
三大都市圏
60%以上
政令指定都市
40%以下
▼商業施設:投資地域定めず
だそうです。
特色を引用しますと、こんなかんじ。
総合商社の双日をメインスポンサーとする総合型J-REIT。都心の中規模オフィスに重点投資し、2019年2月末時点でのポートフォリオは2,492億円、オフィスが約77%、住居が約19%、残りが商業施設という構成。ポートフォリオ全体における上位5物件のシェアが約22%、賃料構成でも上位5テナントのシェアが約7%といずれも低く、J-REITの中でもトップレベルの物件・テナント分散が効いている。格付けはJCRから「A」を取得している。旗艦物件は「大宮センタービル」。第13期(2018年12月期)は増益増配で1口当たり分配金は前期比36円増の8,536円となった。第14期(2019年6月期)は資産入替に伴う物件売却益の影響で当期純利益、分配金ともに巡航ベースから上方乖離する見通し。中期目標として、スポンサーのブリッジファンドを活用し、資産規模3,000億円、1口当たり分配金9,000円を目指す。<2019年3月31日時点>
双日をメイン・スポンサーとする総合型J-REIT。主要投資対象はオフィスでポートフォリオの約85%を占める。JCRから「A」という格付けを取得している。
営業収益の推移
本業がしっかりうまくいっているかの確認です。
日付 | 営業収益 |
---|---|
2013/06 | 1122140000 |
2014/06 | 1890830000 |
2014/12 | 2408740000 |
2015/06 | 4596910000 |
2015/12 | 6682350000 |
2016/06 | 6607240000 |
2016/12 | 6836430000 |
2017/06 | 6947160000 |
2017/12 | 7553480000 |
2018/06 | 7225500000 |
2018/12 | 8458930000 |
2019/06 | 8982790000 |
2019/12 | 8634330000 |
2020/06 | 8658710000 |
2020/12 | 10127130000 |
2021/06 | 9410800000 |
2021/12 | 10041000000 |
2022/12 | 8346000000 |
当期純利益の推移
建物の減価償却の踏まえて利益が出ているのか確認します。
日付 | 当期純利益 |
---|---|
2013/06 | 11350000 |
2014/06 | 182040000 |
2014/12 | 1077940000 |
2015/06 | 2075850000 |
2015/12 | 2968730000 |
2016/06 | 2944160000 |
2016/12 | 3054860000 |
2017/06 | 3218440000 |
2017/12 | 3607860000 |
2018/06 | 3329360000 |
2018/12 | 3839770000 |
2019/06 | 4326250000 |
2019/12 | 4000060000 |
2020/06 | 4151240000 |
2020/12 | 5443430000 |
2021/06 | 4858460000 |
2021/12 | 5335000000 |
2022/12 | 3671000000 |
資産の推移
REITは建物等の原資が商売のタネです。
日付 | 純資産 |
---|---|
2012/06 | 119140000 |
2013/06 | 130500000 |
2014/06 | 37132430000 |
2014/12 | 38027140000 |
2015/06 | 87468050000 |
2015/12 | 112282110000 |
2016/06 | 112263740000 |
2016/12 | 112389330000 |
2017/06 | 112540300000 |
2017/12 | 112924310000 |
2018/06 | 112639870000 |
2018/12 | 130378040000 |
2019/06 | 130863700000 |
2019/12 | 130536780000 |
2020/06 | 130687250000 |
2020/12 | 131978730000 |
2021/06 | 131393050000 |
2021/12 | 131869000000 |
フリーキャッシュフローの推移
施設購入等、大きなお金が動くことの多い業界なので判断が難しいですが
やはりちゃんと現金黒字になっていてもらえる方が安心です。
フリーキャッシュフロー = 営業キャッシュフロー - 投資キャッシュフロー です。
日付 | フリーキャッシュ・フロー |
---|---|
2013/06 | 188060000 |
2014/06 | -52507400000 |
2014/12 | -1996700000 |
2015/06 | -80784010000 |
2015/12 | -41552270000 |
2016/06 | 3384990000 |
2016/12 | 3766950000 |
2017/06 | 3315510000 |
2017/12 | 1943100000 |
2018/06 | 3699650000 |
2018/12 | -36958640000 |
2019/06 | 3544730000 |
2019/12 | 4049110000 |
2020/06 | 4328030000 |
2020/12 | -590370000 |
2021/06 | 5276680000 |
2021/12 | 4678000000 |
配当総額の推移
REITは税制面から剰余金をほとんど配当に回すことが多いです。
上述までの収入や資産の結果がこちらです。
資産を増やして、配当の総額も順調に増えていってほしいところです。
日付 | 剰余金の配当 |
---|---|
2014/12 | 183230000 |
2015/06 | 1079210000 |
2015/12 | 2075810000 |
2016/06 | 2969930000 |
2016/12 | 2945640000 |
2017/06 | 3055720000 |
2017/12 | 3219090000 |
2018/06 | 3608500000 |
2018/12 | 3329960000 |
2019/06 | 3840600000 |
2019/12 | 4326970000 |
2020/06 | 4000770000 |
2020/12 | 4151950000 |
2021/06 | 5444150000 |
2021/12 | 4859240000 |
REITを考える外部リンク
日本リート投資法人の公式サイトはこちら
NAV倍率やNOI利回り、REIT全般については
こちらがとても使いやすくまとまっていてオススメです。
過去の数字の流れをもっと深くみたければ
こちらが良いです。
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