8977の阪急阪神リート投資法人
REIT、不動産投信の一つです。
「高配当株投資」と若干ことなるかもしれませんけれど。
私はREITへの投資はアリ!だと思っています。
「REIT買うなら不動産投資の方がよくない?」という方もおられるかもしれませんが・・
分散しやすい
小額からでもいける
物件管理の知識や実働が不要
という点から私はREIT推奨派です。
ヤケドしにくいんですね。
REITがどんなものかはわかってるよ、という方は銘柄情報まで飛ばしてください。
この銘柄アリだな!と思われたら、本投稿の下段にあるいいねボタンを押して頂きたいです。
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ざっくりとREITって何?
REITはReal Estate Investment Trustの略で「不動産投資信託」です。
出資者からお金を集めて
不動産を買って運用して
得られた利益を分配する
という仕組みです。
そして
収益の90%超を分配するなどの一定の条件を満たせば、実質的に法人税がかからない
という特徴があるので、高配当になっているものが多いです。
株式投資と少し異なるのは「減価償却ありき」という点で、キャッシュの捉え方が少し独特です。
マンションを買ったりする部分が大きいためです。
初めての方のためのREITでおさえるポイント
個人的に一般的な財務諸表はベースに
次のあたりをおさえておけば、だいじょうぶかなぁと思います。
高配当株とおなじで「安定して稼ぎ続けてくれる?」かを考えましょう
どの地域でどのセクターに投資するの?
投資信託やETFでも「こんな投資をするよ」と目論見がありますよね
おなじくREITにも「お金はこう使うよ」と指針があります。
それが大体こんな感じ
総合型
オフィス
住居
商業施設
ホテル
物流施設
例えばCOVID19で「ホテルやオフィスは沈みがちだけど住居や物流施設はカタイ」という感じですね。
NAV倍率はどれくらい?
株価でいうPBRに近いイメージ。
一口当たりの価格 ÷ 一口当たりの純資産額
です。
資産計上のやり方で数字が変わるので、盲目的にみるのはダメですけど。
1以下なら割安と考えられています。
FFO倍率はどれくらい?
株価でいうPERに近いイメージ。
不動産投資は減価償却ありきなので、キャッシュフローベースの数字です。
1口当たりのFFO = FFO÷発行口数
FFO = 当期純利益 + 減価償却費 + (不動産売却損 – 不動産売却益)
NOI利回りはどれくらい?
営業利益率に近いイメージです。
不動産なので、業績に影響するのは次の3点が大きいです。
・いくらで買ったの
・維持費どの程度なの?
・空室率はどの程度なの?(ちゃんと稼働してるの?)
このあたりをざっくりと表してくれるのがNOI利回り
計算式を書いておくと
NOI利回り=
[1年間の満室家賃収入 × (1-空室率) -1年間の維持管理経費)]
÷
(不動産の購入価格+不動産の購入にかかる諸経費)×100
スポンサーはしっかりしてる?
お金をまわしてなんぼの業界です。
不動産でのキャッシュショートはなかなかキツイ。
どの程度の資産規模で回しているのか
スポンサーはどこか
は確認しておきましょう。
阪急阪神リート投資法人はどんな銘柄?
では8977の阪急阪神リート投資法人がどんな銘柄なのかサラッと確認します
阪急阪神リート投資法人の株主は阪急阪神不動産株式会社 (100%)です。
物件取得額は1,686‰‰~
物件数は32棟です。
目標ポートフォリオは
■投資対象用途:総合型(商業施設中心)
■目標用途比率:商業用途区画50%以上(うちホテル用途部分は20%上限)
■投資対象地域:関西圏及び全国主要都市
■目標地域比率
▼関西圏
50%以上
▼首都圏・全国主要都市
50%未満
だそうです。
特色を引用しますと、こんなかんじ。
阪急阪神ホールディングスグループをスポンサーとする総合型J-REIT。上場来の「阪急リート投資法人」という名称を、2018年9月にスポンサーグループの不動産部門再編に合わせて現在のものに変更した。投資対象としては商業施設に軸足を置いており、現時点でポートフォリオの約7割を商業・ホテル施設が占め、オフィスは3割。地域別ではスポンサーのお膝元である関西圏が7割強を占めており、地域特化型J-REITという側面も有している。2020年11月末時点の資産規模は1,695億円。JCRからは「AA-」、R&Iからは「A+」格付を取得。(2021年1月31日時点)
阪急阪神ホールディングスグループをスポンサーとする総合型J-REIT。主要投資対象は商業施設でポートフォリオの7割超を占めている。またJCRからは「AA-」、R&Iからは「A+」という高格付をそれぞれ取得しており、日本銀行が投資口5%以上を保有している銘柄の一つでもある。
営業収益の推移
本業がしっかりうまくいっているかの確認です。
日付 | 営業収益 |
---|---|
2008/05 | 4088090000 |
2008/11 | 4638870000 |
2009/05 | 5243260000 |
2009/11 | 5933470000 |
2010/05 | 4829670000 |
2010/11 | 4824730000 |
2011/05 | 4742570000 |
2011/11 | 4894470000 |
2012/05 | 4772360000 |
2012/11 | 4736100000 |
2013/05 | 8088590000 |
2013/11 | 4545770000 |
2014/05 | 4460910000 |
2014/11 | 4786000000 |
2015/05 | 4842630000 |
2015/11 | 4875730000 |
2016/05 | 5527520000 |
2016/11 | 4721880000 |
2017/05 | 4740200000 |
当期純利益の推移
建物の減価償却の踏まえて利益が出ているのか確認します。
日付 | 当期純利益 |
---|---|
2008/05 | 1280140000 |
2008/11 | 1310170000 |
2009/05 | 1482930000 |
2009/11 | 991610000 |
2010/05 | 1222100000 |
2010/11 | 1060220000 |
2011/05 | 1084030000 |
2011/11 | 1083560000 |
2012/05 | 1052500000 |
2012/11 | 1044260000 |
2013/05 | 1008220000 |
2013/11 | 1366040000 |
2014/05 | 1311010000 |
2014/11 | 1515860000 |
2015/05 | 1534110000 |
2015/11 | 1565330000 |
2016/05 | 1657920000 |
2016/11 | 1569190000 |
2017/05 | 1623580000 |
資産の推移
REITは建物等の原資が商売のタネです。
日付 | 純資産 |
---|---|
2008/05 | 56625000000 |
2008/11 | 56655040000 |
2009/05 | 56827770000 |
2009/11 | 56336410000 |
2010/05 | 56566930000 |
2010/11 | 56405090000 |
2011/05 | 56428880000 |
2011/11 | 56428380000 |
2012/05 | 56397320000 |
2012/11 | 56389110000 |
2013/05 | 56353070000 |
2013/11 | 65682080000 |
2014/05 | 65627080000 |
2014/11 | 73175040000 |
2015/05 | 73193290000 |
2015/11 | 73224850000 |
2016/05 | 73317320000 |
2016/11 | 73228460000 |
2017/05 | 73283010000 |
フリーキャッシュフローの推移
施設購入等、大きなお金が動くことの多い業界なので判断が難しいですが
やはりちゃんと現金黒字になっていてもらえる方が安心です。
フリーキャッシュフロー = 営業キャッシュフロー - 投資キャッシュフロー です。
日付 | フリーキャッシュ・フロー |
---|---|
2008/05 | -27166980000 |
2008/11 | 2524030000 |
2009/05 | -21028880000 |
2009/11 | 14100430000 |
2010/05 | 546620000 |
2010/11 | 2232670000 |
2011/05 | 1422970000 |
2011/11 | 1676710000 |
2012/05 | 1131710000 |
2012/11 | 1293020000 |
2013/05 | 101790000 |
2013/11 | -7597820000 |
2014/05 | 1224720000 |
2014/11 | -8590450000 |
2015/05 | 1727130000 |
2015/11 | 2455030000 |
2016/05 | 7394620000 |
2016/11 | -6937700000 |
2017/05 | 2078180000 |
配当総額の推移
REITは税制面から剰余金をほとんど配当に回すことが多いです。
上述までの収入や資産の結果がこちらです。
資産を増やして、配当の総額も順調に増えていってほしいところです。
日付 | 剰余金の配当 |
---|---|
2008/05 | 1159040000 |
2008/11 | 1280140000 |
2009/05 | 1310200000 |
2009/11 | 1482970000 |
2010/05 | 991570000 |
2010/11 | 1222070000 |
2011/05 | 1060240000 |
2011/11 | 1084060000 |
2012/05 | 1083550000 |
2012/11 | 1052460000 |
2013/05 | 1044270000 |
2013/11 | 1008230000 |
2014/05 | 1366020000 |
2014/11 | 1311000000 |
2015/05 | 1515850000 |
2015/11 | 1533780000 |
2016/05 | 1565450000 |
2016/11 | 1658060000 |
2017/05 | 1569030000 |
REITを考える外部リンク
阪急阪神リート投資法人の公式サイトはこちら
NAV倍率やNOI利回り、REIT全般については
こちらがとても使いやすくまとまっていてオススメです。
過去の数字の流れをもっと深くみたければ
こちらが良いです。
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