8979のスターツプロシード投資法人
REIT、不動産投信の一つです。
「高配当株投資」と若干ことなるかもしれませんけれど。
私はREITへの投資はアリ!だと思っています。
「REIT買うなら不動産投資の方がよくない?」という方もおられるかもしれませんが・・
分散しやすい
小額からでもいける
物件管理の知識や実働が不要
という点から私はREIT推奨派です。
ヤケドしにくいんですね。
REITがどんなものかはわかってるよ、という方は銘柄情報まで飛ばしてください。
この銘柄アリだな!と思われたら、本投稿の下段にあるいいねボタンを押して頂きたいです。
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ざっくりとREITって何?
REITはReal Estate Investment Trustの略で「不動産投資信託」です。
出資者からお金を集めて
不動産を買って運用して
得られた利益を分配する
という仕組みです。
そして
収益の90%超を分配するなどの一定の条件を満たせば、実質的に法人税がかからない
という特徴があるので、高配当になっているものが多いです。
株式投資と少し異なるのは「減価償却ありき」という点で、キャッシュの捉え方が少し独特です。
マンションを買ったりする部分が大きいためです。
初めての方のためのREITでおさえるポイント
個人的に一般的な財務諸表はベースに
次のあたりをおさえておけば、だいじょうぶかなぁと思います。
高配当株とおなじで「安定して稼ぎ続けてくれる?」かを考えましょう
どの地域でどのセクターに投資するの?
投資信託やETFでも「こんな投資をするよ」と目論見がありますよね
おなじくREITにも「お金はこう使うよ」と指針があります。
それが大体こんな感じ
総合型
オフィス
住居
商業施設
ホテル
物流施設
例えばCOVID19で「ホテルやオフィスは沈みがちだけど住居や物流施設はカタイ」という感じですね。
NAV倍率はどれくらい?
株価でいうPBRに近いイメージ。
一口当たりの価格 ÷ 一口当たりの純資産額
です。
資産計上のやり方で数字が変わるので、盲目的にみるのはダメですけど。
1以下なら割安と考えられています。
FFO倍率はどれくらい?
株価でいうPERに近いイメージ。
不動産投資は減価償却ありきなので、キャッシュフローベースの数字です。
1口当たりのFFO = FFO÷発行口数
FFO = 当期純利益 + 減価償却費 + (不動産売却損 – 不動産売却益)
NOI利回りはどれくらい?
営業利益率に近いイメージです。
不動産なので、業績に影響するのは次の3点が大きいです。
・いくらで買ったの
・維持費どの程度なの?
・空室率はどの程度なの?(ちゃんと稼働してるの?)
このあたりをざっくりと表してくれるのがNOI利回り
計算式を書いておくと
NOI利回り=
[1年間の満室家賃収入 × (1-空室率) -1年間の維持管理経費)]
÷
(不動産の購入価格+不動産の購入にかかる諸経費)×100
スポンサーはしっかりしてる?
お金をまわしてなんぼの業界です。
不動産でのキャッシュショートはなかなかキツイ。
どの程度の資産規模で回しているのか
スポンサーはどこか
は確認しておきましょう。
スターツプロシード投資法人はどんな銘柄?
では8979のスターツプロシード投資法人がどんな銘柄なのかサラッと確認します
スターツプロシード投資法人の株主はスターツコーポレーション株式会社 (100%)です。
物件取得額は884‰‰~
物件数は106棟です。
目標ポートフォリオは
■投資対象用途:総合型(住居中心)
■目標用途比率
▼賃貸住宅 70%以上
シングルタイプ(18㎡-28㎡程度) 20%-50%
DINKSタイプ(28㎡-45㎡程度) 5%-25%
ファミリータイプ(45㎡以上) 30%-60%
▼マンスリーマンション・サービスアパートメント・ホテル
25%以内
▼高齢者向け施設
10%以内
▼その他
25%以内
■投資対象地域:全国主要都市
■目標地域比率
▼首都圏主要都市
70%以上
▼政令指定都市
20%以内
▼地方主要都市
10%以内
だそうです。
特色を引用しますと、こんなかんじ。
スターツコーポレーションをスポンサーとする住居特化型J-REIT。当初はJASDAQ市場に上場したが2011年7月から東証に変更。2017年以降地方の小規模の物件を売却し、首都圏近郊を中心としたポートフォリオ構成になった。但し、他の住居系REITと比べて都心の投資比率が低いため、賃料変動が小さい特性を持つ。2019年1月に投資対象を拡大し、スターツの開発案件(ホテルや商業施設を含む)をポートフォリオの25%を上限に対象とする方針。投資主構成(口数ベース)では個人投資家のプレゼンスが大きく40%程度を占めている。またJCRから「A-」という格付を取得。旗艦物件は「プロシード西新井」。<2019年1月31日時点>
スターツコーポレーションをスポンサーとする住居特化型J-REIT。JCRから「A-」という格付を取得している。
営業収益の推移
本業がしっかりうまくいっているかの確認です。
日付 | 営業収益 |
---|---|
2008/04 | 1480260000 |
2008/10 | 1473100000 |
2009/04 | 1489430000 |
2009/10 | 1466030000 |
2010/04 | 1531290000 |
2010/10 | 1520920000 |
2011/04 | 1533950000 |
2011/10 | 1498250000 |
2012/04 | 1527670000 |
2012/10 | 1502470000 |
2013/04 | 1519230000 |
2013/10 | 1903470000 |
2014/04 | 1926550000 |
2014/10 | 1916310000 |
2015/04 | 2239830000 |
2015/10 | 2220570000 |
2016/04 | 2239020000 |
2016/10 | 2245930000 |
2017/04 | 2980180000 |
当期純利益の推移
建物の減価償却の踏まえて利益が出ているのか確認します。
日付 | 当期純利益 |
---|---|
2008/04 | 593210000 |
2008/10 | 533690000 |
2009/04 | 461120000 |
2009/10 | 465040000 |
2010/04 | 394430000 |
2010/10 | 349490000 |
2011/04 | 407100000 |
2011/10 | 404840000 |
2012/04 | 414850000 |
2012/10 | 431660000 |
2013/04 | 439050000 |
2013/10 | 631540000 |
2014/04 | 608250000 |
2014/10 | 584040000 |
2015/04 | 726700000 |
2015/10 | 701180000 |
2016/04 | 713230000 |
2016/10 | 730470000 |
2017/04 | 1129030000 |
資産の推移
REITは建物等の原資が商売のタネです。
日付 | 純資産 |
---|---|
2008/04 | 19303240000 |
2008/10 | 19244200000 |
2009/04 | 19172040000 |
2009/10 | 19176020000 |
2010/04 | 19105400000 |
2010/10 | 19060450000 |
2011/04 | 19118040000 |
2011/10 | 19115810000 |
2012/04 | 19125860000 |
2012/10 | 19142670000 |
2013/04 | 19150040000 |
2013/10 | 25950080000 |
2014/04 | 25926810000 |
2014/10 | 25902540000 |
2015/04 | 30822850000 |
2015/10 | 30797300000 |
2016/04 | 30809340000 |
2016/10 | 30826640000 |
2017/04 | 43359560000 |
フリーキャッシュフローの推移
施設購入等、大きなお金が動くことの多い業界なので判断が難しいですが
やはりちゃんと現金黒字になっていてもらえる方が安心です。
フリーキャッシュフロー = 営業キャッシュフロー - 投資キャッシュフロー です。
日付 | フリーキャッシュ・フロー |
---|---|
2008/04 | -14970750000 |
2008/10 | 782810000 |
2009/04 | 376040000 |
2009/10 | 748270000 |
2010/04 | -1888810000 |
2010/10 | 708310000 |
2011/04 | 607740000 |
2011/10 | 606220000 |
2012/04 | 557900000 |
2012/10 | 693710000 |
2013/04 | 525050000 |
2013/10 | -9366760000 |
2014/04 | 679730000 |
2014/10 | 848960000 |
2015/04 | -8836520000 |
2015/10 | 1161690000 |
2016/04 | 1078520000 |
2016/10 | 272400000 |
2017/04 | -24021860000 |
配当総額の推移
REITは税制面から剰余金をほとんど配当に回すことが多いです。
上述までの収入や資産の結果がこちらです。
資産を増やして、配当の総額も順調に増えていってほしいところです。
日付 | 剰余金の配当 |
---|---|
2008/04 | 345660000 |
2008/10 | 593220000 |
2009/04 | 533730000 |
2009/10 | 461060000 |
2010/04 | 465050000 |
2010/10 | 394430000 |
2011/04 | 349520000 |
2011/10 | 407070000 |
2012/04 | 404800000 |
2012/10 | 414840000 |
2013/04 | 431690000 |
2013/10 | 439030000 |
2014/04 | 631510000 |
2014/10 | 608320000 |
2015/04 | 583960000 |
2015/10 | 726730000 |
2016/04 | 701190000 |
2016/10 | 713180000 |
2017/04 | 730550000 |
REITを考える外部リンク
スターツプロシード投資法人の公式サイトはこちら
NAV倍率やNOI利回り、REIT全般については
こちらがとても使いやすくまとまっていてオススメです。
過去の数字の流れをもっと深くみたければ
こちらが良いです。
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