3227のMCUBS MidCity投資法人
REIT、不動産投信の一つです。
「高配当株投資」と若干ことなるかもしれませんけれど。
私はREITへの投資はアリ!だと思っています。
「REIT買うなら不動産投資の方がよくない?」という方もおられるかもしれませんが・・
分散しやすい
小額からでもいける
物件管理の知識や実働が不要
という点から私はREIT推奨派です。
ヤケドしにくいんですね。
REITがどんなものかはわかってるよ、という方は銘柄情報まで飛ばしてください。
この銘柄アリだな!と思われたら、本投稿の下段にあるいいねボタンを押して頂きたいです。
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ざっくりとREITって何?
REITはReal Estate Investment Trustの略で「不動産投資信託」です。
出資者からお金を集めて
不動産を買って運用して
得られた利益を分配する
という仕組みです。
そして
収益の90%超を分配するなどの一定の条件を満たせば、実質的に法人税がかからない
という特徴があるので、高配当になっているものが多いです。
株式投資と少し異なるのは「減価償却ありき」という点で、キャッシュの捉え方が少し独特です。
マンションを買ったりする部分が大きいためです。
初めての方のためのREITでおさえるポイント
個人的に一般的な財務諸表はベースに
次のあたりをおさえておけば、だいじょうぶかなぁと思います。
高配当株とおなじで「安定して稼ぎ続けてくれる?」かを考えましょう
どの地域でどのセクターに投資するの?
投資信託やETFでも「こんな投資をするよ」と目論見がありますよね
おなじくREITにも「お金はこう使うよ」と指針があります。
それが大体こんな感じ
総合型
オフィス
住居
商業施設
ホテル
物流施設
例えばCOVID19で「ホテルやオフィスは沈みがちだけど住居や物流施設はカタイ」という感じですね。
NAV倍率はどれくらい?
株価でいうPBRに近いイメージ。
一口当たりの価格 ÷ 一口当たりの純資産額
です。
資産計上のやり方で数字が変わるので、盲目的にみるのはダメですけど。
1以下なら割安と考えられています。
FFO倍率はどれくらい?
株価でいうPERに近いイメージ。
不動産投資は減価償却ありきなので、キャッシュフローベースの数字です。
1口当たりのFFO = FFO÷発行口数
FFO = 当期純利益 + 減価償却費 + (不動産売却損 – 不動産売却益)
NOI利回りはどれくらい?
営業利益率に近いイメージです。
不動産なので、業績に影響するのは次の3点が大きいです。
・いくらで買ったの
・維持費どの程度なの?
・空室率はどの程度なの?(ちゃんと稼働してるの?)
このあたりをざっくりと表してくれるのがNOI利回り
計算式を書いておくと
NOI利回り=
[1年間の満室家賃収入 × (1-空室率) -1年間の維持管理経費)]
÷
(不動産の購入価格+不動産の購入にかかる諸経費)×100
スポンサーはしっかりしてる?
お金をまわしてなんぼの業界です。
不動産でのキャッシュショートはなかなかキツイ。
どの程度の資産規模で回しているのか
スポンサーはどこか
は確認しておきましょう。
MCUBS MidCity投資法人はどんな銘柄?
では3227のMCUBS MidCity投資法人がどんな銘柄なのかサラッと確認します
MCUBS MidCity投資法人の株主は三菱商事株式会社 (51%)
ユービーエス・アセット・マネジメント・エイ・ジー (49%)です。
決算月は6月 / 12月です。
物件取得額は2,876億円
物件数は25棟です。
目標ポートフォリオは
■投資対象用途:総合型(オフィスビル中心)
■目標用途比率
▼オフィスビル
70%以上
▼オフィスビル以外の用途
30%以下
■投資対象地域:全国主要都市
■目標地域比率
▼三大都市圏
70%以上
▼その他政令指定都市・それらに準する主要都市及び海外
30%以下
だそうです。
特色を引用しますと、こんなかんじ。
三菱商事及びUBSが出資する三菱商事・ユービーエス・リアルティ(MC-UBS)をスポンサーとするJ-REIT。三大都市圏のオフィスを主要投資対象とする。当初は関西圏を中心に投資するMIDリート投資法人として発足、2009年に関西電力がメインスポンサーとなったが、2015年4月にメインスポンサーがMC-UBSに変わると、投資法人名、投資方針が現在のものに変更となった。2019年4月1日からは関電不動産開発がサブスポンサーから退いてMC-UBSの単独スポンサー体制になる。旧スポンサー時代に大阪ビジネスパークの投資割合が62%と高いことが課題であったが、MC-UBSに変わると首都圏の物件を取得、また2019年に松下IMPビルを売却することで、首都圏の投資比率が59%に上昇する。現在の旗艦物件は「ツイン21」。R&Iから「A」、JCRから「AA-」という高格付を取得している。第25期(2018年12月期)は物件売却益で当期純利益が前期比約67%増と大きく伸びた。第26期(2019年6月期)も物件売却益で当期純利益が巡航ベースから上方乖離する見込み。第27期(2019年12月期)は当期純利益と分配金が巡航ベースとなる見通し。<2019年3月31日時点>
三菱商事及びUBSをメインスポンサーとするJ-REIT。三大都市圏のオフィスを主要投資対象とする。またR&Iから「A」という高格付を取得している。
営業収益の推移
本業がしっかりうまくいっているかの確認です。
日付 | 営業収益 |
---|---|
2008/06 | 7622990000 |
2008/12 | 6432610000 |
2009/06 | 6397100000 |
2009/12 | 6289630000 |
2010/06 | 6012310000 |
2010/12 | 5879520000 |
2011/06 | 5763220000 |
2011/12 | 5776860000 |
2012/06 | 5717200000 |
2012/12 | 5628570000 |
2013/06 | 5457160000 |
2013/12 | 5265970000 |
2014/06 | 5157520000 |
2014/12 | 5173520000 |
2015/06 | 5265750000 |
2015/12 | 6579730000 |
2016/06 | 6824120000 |
2016/12 | 7005500000 |
2017/06 | 8025520000 |
当期純利益の推移
建物の減価償却の踏まえて利益が出ているのか確認します。
日付 | 当期純利益 |
---|---|
2008/06 | 3345110000 |
2008/12 | 2224220000 |
2009/06 | 2076570000 |
2009/12 | 1748880000 |
2010/06 | 1518390000 |
2010/12 | 1383070000 |
2011/06 | 1396430000 |
2011/12 | 1416650000 |
2012/06 | 1439640000 |
2012/12 | 1323960000 |
2013/06 | 104170000 |
2013/12 | 1175890000 |
2014/06 | 1160150000 |
2014/12 | 1093920000 |
2015/06 | 1237480000 |
2015/12 | 1936870000 |
2016/06 | 1888800000 |
2016/12 | 1976910000 |
2017/06 | 2527030000 |
資産の推移
REITは建物等の原資が商売のタネです。
日付 | 純資産 |
---|---|
2007/12 | 92767710000 |
2008/06 | 93717800000 |
2008/12 | 92596930000 |
2009/06 | 92449260000 |
2009/12 | 92121530000 |
2010/06 | 91891080000 |
2010/12 | 91755760000 |
2011/06 | 91769120000 |
2011/12 | 91789310000 |
2012/06 | 91812290000 |
2012/12 | 91696630000 |
2013/06 | 90476870000 |
2013/12 | 91548650000 |
2014/06 | 91532870000 |
2014/12 | 91466660000 |
2015/06 | 94045680000 |
2015/12 | 117180020000 |
2016/06 | 117131900000 |
2016/12 | 117220030000 |
フリーキャッシュフローの推移
施設購入等、大きなお金が動くことの多い業界なので判断が難しいですが
やはりちゃんと現金黒字になっていてもらえる方が安心です。
フリーキャッシュフロー = 営業キャッシュフロー - 投資キャッシュフロー です。
日付 | フリーキャッシュ・フロー |
---|---|
2008/06 | -1532710000 |
2008/12 | -1523280000 |
2009/06 | 1719600000 |
2009/12 | 1042970000 |
2010/06 | 936040000 |
2010/12 | 1722140000 |
2011/06 | 2124040000 |
2011/12 | 1822920000 |
2012/06 | 2155880000 |
2012/12 | 2623750000 |
2013/06 | 4734220000 |
2013/12 | 109920000 |
2014/06 | 1994680000 |
2014/12 | 1963880000 |
2015/06 | -6258560000 |
2015/12 | -48671060000 |
2016/06 | 3342350000 |
2016/12 | 2270460000 |
2017/06 | -14642530000 |
配当総額の推移
REITは税制面から剰余金をほとんど配当に回すことが多いです。
上述までの収入や資産の結果がこちらです。
資産を増やして、配当の総額も順調に増えていってほしいところです。
日付 | 剰余金の配当 |
---|---|
2008/06 | 2395020000 |
2008/12 | 3345090000 |
2009/06 | 2224240000 |
2009/12 | 2076610000 |
2010/06 | 1748840000 |
2010/12 | 1518390000 |
2011/06 | 1383060000 |
2011/12 | 1396460000 |
2012/06 | 1416660000 |
2012/12 | 1439620000 |
2013/06 | 1323930000 |
2013/12 | 104110000 |
2014/06 | 1175930000 |
2014/12 | 1160140000 |
2015/06 | 1094030000 |
2015/12 | 1237400000 |
2016/06 | 1936920000 |
2016/12 | 1888770000 |
2017/06 | 1976830000 |
REITを考える外部リンク
MCUBS MidCity投資法人の公式サイトはこちら
NAV倍率やNOI利回り、REIT全般については
こちらがとても使いやすくまとまっていてオススメです。
過去の数字の流れをもっと深くみたければ
こちらが良いです。
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