3290のOneリート投資法人
REIT、不動産投信の一つです。
「高配当株投資」と若干ことなるかもしれませんけれど。
私はREITへの投資はアリ!だと思っています。
「REIT買うなら不動産投資の方がよくない?」という方もおられるかもしれませんが・・
分散しやすい
小額からでもいける
物件管理の知識や実働が不要
という点から私はREIT推奨派です。
ヤケドしにくいんですね。
REITがどんなものかはわかってるよ、という方は銘柄情報まで飛ばしてください。
この銘柄アリだな!と思われたら、本投稿の下段にあるいいねボタンを押して頂きたいです。
ランキングに反映されます。
ざっくりとREITって何?
REITはReal Estate Investment Trustの略で「不動産投資信託」です。
出資者からお金を集めて
不動産を買って運用して
得られた利益を分配する
という仕組みです。
そして
収益の90%超を分配するなどの一定の条件を満たせば、実質的に法人税がかからない
という特徴があるので、高配当になっているものが多いです。
株式投資と少し異なるのは「減価償却ありき」という点で、キャッシュの捉え方が少し独特です。
マンションを買ったりする部分が大きいためです。
初めての方のためのREITでおさえるポイント
個人的に一般的な財務諸表はベースに
次のあたりをおさえておけば、だいじょうぶかなぁと思います。
高配当株とおなじで「安定して稼ぎ続けてくれる?」かを考えましょう
どの地域でどのセクターに投資するの?
投資信託やETFでも「こんな投資をするよ」と目論見がありますよね
おなじくREITにも「お金はこう使うよ」と指針があります。
それが大体こんな感じ
総合型
オフィス
住居
商業施設
ホテル
物流施設
例えばCOVID19で「ホテルやオフィスは沈みがちだけど住居や物流施設はカタイ」という感じですね。
NAV倍率はどれくらい?
株価でいうPBRに近いイメージ。
一口当たりの価格 ÷ 一口当たりの純資産額
です。
資産計上のやり方で数字が変わるので、盲目的にみるのはダメですけど。
1以下なら割安と考えられています。
FFO倍率はどれくらい?
株価でいうPERに近いイメージ。
不動産投資は減価償却ありきなので、キャッシュフローベースの数字です。
1口当たりのFFO = FFO÷発行口数
FFO = 当期純利益 + 減価償却費 + (不動産売却損 – 不動産売却益)
NOI利回りはどれくらい?
営業利益率に近いイメージです。
不動産なので、業績に影響するのは次の3点が大きいです。
・いくらで買ったの
・維持費どの程度なの?
・空室率はどの程度なの?(ちゃんと稼働してるの?)
このあたりをざっくりと表してくれるのがNOI利回り
計算式を書いておくと
NOI利回り=
[1年間の満室家賃収入 × (1-空室率) -1年間の維持管理経費)]
÷
(不動産の購入価格+不動産の購入にかかる諸経費)×100
スポンサーはしっかりしてる?
お金をまわしてなんぼの業界です。
不動産でのキャッシュショートはなかなかキツイ。
どの程度の資産規模で回しているのか
スポンサーはどこか
は確認しておきましょう。
Oneリート投資法人はどんな銘柄?
では3290のOneリート投資法人がどんな銘柄なのかサラッと確認します
Oneリート投資法人の株主はみずほリアルティOne株式会社 (100%)です。
物件取得額は1,199‰‰~
物件数は31棟です。
目標ポートフォリオは
■投資対象用途:オフィスビル中心
■目標用途比率
▼オフィスビル
90%以上
▼その他
10%以下
■投資対象地域:全国主要都市
■目標地域比率
▼東京経済圏 70%以上
▼地方政令指定都市等 30%以下
だそうです。
特色を引用しますと、こんなかんじ。
みずほ信託銀行をスポンサーとする複合型J-REIT。投資対象はオフィスと商業施設。2018年9月21日時点のポートフォリオはオフィスが約96%、残りが商業施設という構成になっている。元々は不動産ファンド運営等を行うシンプレクス・インベストメント・アドバイザーズ(SIA)をスポンサーとするSIA不動産投資法人として発足したが、SIAがみずほ信託銀行の傘下となったため、2015年12月にスポンサーが、そして2017年6月に名称がそれぞれ現在のものに変わった。SIA不動産投資法人時代からの旗艦物件であったJタワービルを2017年10月に売却、2018年9月に増資を行い、ポートフォリオの入替えをしながら資産規模1,000億円となった。今後も物件入替えによって質的改善を継続しながら、中長期的な資産規模目標2,000億円の実現に向けて取組みを進める。格付けについてはJCRから「A」を取得している。旗艦物件は「大博多ビル」。<2019年1月31日時点>
みずほ信託銀行をスポンサーとする複合型J-REIT。オフィスと商業施設を投資対象としているが、ポートフォリオの約95%はオフィスが占めている。旧SIA不動産投資法人から名称もスポンサーも変わり、現在改革進行中。
営業収益の推移
本業がしっかりうまくいっているかの確認です。
日付 | 営業収益 |
---|---|
2014/02 | 2493720000 |
2014/08 | 3179470000 |
2015/02 | 3056710000 |
2015/08 | 3053900000 |
2016/02 | 3019780000 |
2016/08 | 2967670000 |
2017/02 | 3349080000 |
2017/08 | 3483340000 |
2018/02 | 3868050000 |
2018/08 | 3438840000 |
2019/02 | 3870000000 |
2019/08 | 4046310000 |
2020/02 | 4227160000 |
2020/08 | 4167920000 |
2021/02 | 4060550000 |
2021/08 | 4889460000 |
2022/02 | 4384150000 |
2023/02 | 4405000000 |
当期純利益の推移
建物の減価償却の踏まえて利益が出ているのか確認します。
日付 | 当期純利益 |
---|---|
2014/02 | 366810000 |
2014/08 | 1033340000 |
2015/02 | 915930000 |
2015/08 | 887840000 |
2016/02 | 904970000 |
2016/08 | 867320000 |
2017/02 | 1100360000 |
2017/08 | 1125920000 |
2018/02 | 1620010000 |
2018/08 | 1405980000 |
2019/02 | 1679130000 |
2019/08 | 1696070000 |
2020/02 | 1891830000 |
2020/08 | 1917930000 |
2021/02 | 1022190000 |
2021/08 | 2612700000 |
2022/02 | 1966000000 |
2023/02 | 1771000000 |
資産の推移
REITは建物等の原資が商売のタネです。
日付 | 純資産 |
---|---|
2014/02 | 33005290000 |
2014/08 | 33671850000 |
2015/02 | 33554410000 |
2015/08 | 33526330000 |
2016/02 | 33543470000 |
2016/08 | 33505850000 |
2017/02 | 41123360000 |
2017/08 | 41148900000 |
2018/02 | 41642970000 |
2018/08 | 41529460000 |
2019/02 | 53023990000 |
2019/08 | 53040950000 |
2020/02 | 53238560000 |
2020/08 | 53263860000 |
2021/02 | 52368240000 |
2021/08 | 53156440000 |
2022/02 | 61322000000 |
フリーキャッシュフローの推移
施設購入等、大きなお金が動くことの多い業界なので判断が難しいですが
やはりちゃんと現金黒字になっていてもらえる方が安心です。
フリーキャッシュフロー = 営業キャッシュフロー - 投資キャッシュフロー です。
日付 | フリーキャッシュ・フロー |
---|---|
2014/02 | -71365720000 |
2014/08 | 3053480000 |
2015/02 | 1305550000 |
2015/08 | 1051740000 |
2016/02 | 1303550000 |
2016/08 | 674700000 |
2017/02 | -13465750000 |
2017/08 | 2066800000 |
2018/02 | 9935260000 |
2018/08 | 1148800000 |
2019/02 | -18953040000 |
2019/08 | 2510220000 |
2020/02 | 619310000 |
2020/08 | 3154140000 |
2021/02 | 1704760000 |
2021/08 | -799030000 |
2022/02 | -13327000000 |
配当総額の推移
REITは税制面から剰余金をほとんど配当に回すことが多いです。
上述までの収入や資産の結果がこちらです。
資産を増やして、配当の総額も順調に増えていってほしいところです。
日付 | 剰余金の配当 |
---|---|
2014/08 | 366780000 |
2015/02 | 1033370000 |
2015/08 | 915910000 |
2016/02 | 887830000 |
2016/08 | 904950000 |
2017/02 | 867320000 |
2017/08 | 1100380000 |
2018/02 | 1125940000 |
2018/08 | 1519490000 |
2019/02 | 1316560000 |
2019/08 | 1679110000 |
2020/02 | 1694230000 |
2020/08 | 1892630000 |
2021/02 | 1917820000 |
2021/08 | 1213210000 |
2022/02 | 1810340000 |
REITを考える外部リンク
Oneリート投資法人の公式サイトはこちら
NAV倍率やNOI利回り、REIT全般については
こちらがとても使いやすくまとまっていてオススメです。
過去の数字の流れをもっと深くみたければ
こちらが良いです。
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