3462の野村不動産マスターファンド投資法人
REIT、不動産投信の一つです。
「高配当株投資」と若干ことなるかもしれませんけれど。
私はREITへの投資はアリ!だと思っています。
「REIT買うなら不動産投資の方がよくない?」という方もおられるかもしれませんが・・
分散しやすい
小額からでもいける
物件管理の知識や実働が不要
という点から私はREIT推奨派です。
ヤケドしにくいんですね。
REITがどんなものかはわかってるよ、という方は銘柄情報まで飛ばしてください。
この銘柄アリだな!と思われたら、本投稿の下段にあるいいねボタンを押して頂きたいです。
ランキングに反映されます。
ざっくりとREITって何?
REITはReal Estate Investment Trustの略で「不動産投資信託」です。
出資者からお金を集めて
不動産を買って運用して
得られた利益を分配する
という仕組みです。
そして
収益の90%超を分配するなどの一定の条件を満たせば、実質的に法人税がかからない
という特徴があるので、高配当になっているものが多いです。
株式投資と少し異なるのは「減価償却ありき」という点で、キャッシュの捉え方が少し独特です。
マンションを買ったりする部分が大きいためです。
初めての方のためのREITでおさえるポイント
個人的に一般的な財務諸表はベースに
次のあたりをおさえておけば、だいじょうぶかなぁと思います。
高配当株とおなじで「安定して稼ぎ続けてくれる?」かを考えましょう
どの地域でどのセクターに投資するの?
投資信託やETFでも「こんな投資をするよ」と目論見がありますよね
おなじくREITにも「お金はこう使うよ」と指針があります。
それが大体こんな感じ
総合型
オフィス
住居
商業施設
ホテル
物流施設
例えばCOVID19で「ホテルやオフィスは沈みがちだけど住居や物流施設はカタイ」という感じですね。
NAV倍率はどれくらい?
株価でいうPBRに近いイメージ。
一口当たりの価格 ÷ 一口当たりの純資産額
です。
資産計上のやり方で数字が変わるので、盲目的にみるのはダメですけど。
1以下なら割安と考えられています。
FFO倍率はどれくらい?
株価でいうPERに近いイメージ。
不動産投資は減価償却ありきなので、キャッシュフローベースの数字です。
1口当たりのFFO = FFO÷発行口数
FFO = 当期純利益 + 減価償却費 + (不動産売却損 – 不動産売却益)
NOI利回りはどれくらい?
営業利益率に近いイメージです。
不動産なので、業績に影響するのは次の3点が大きいです。
・いくらで買ったの
・維持費どの程度なの?
・空室率はどの程度なの?(ちゃんと稼働してるの?)
このあたりをざっくりと表してくれるのがNOI利回り
計算式を書いておくと
NOI利回り=
[1年間の満室家賃収入 × (1-空室率) -1年間の維持管理経費)]
÷
(不動産の購入価格+不動産の購入にかかる諸経費)×100
スポンサーはしっかりしてる?
お金をまわしてなんぼの業界です。
不動産でのキャッシュショートはなかなかキツイ。
どの程度の資産規模で回しているのか
スポンサーはどこか
は確認しておきましょう。
野村不動産マスターファンド投資法人はどんな銘柄?
では3462の野村不動産マスターファンド投資法人がどんな銘柄なのかサラッと確認します
野村不動産マスターファンド投資法人の株主は野村不動産ホールディングス株式会社 (100%)です。
物件取得額は10,918‰‰~
物件数は300棟です。
目標ポートフォリオは
■投資対象用途:総合型(オフィス・住居・商業施設・物流施設等)
■投資対象地域:全国主要都市
■目標地域比率
▼東京圏
75%以上
▼中京圏、近畿圏、その他の都市
25%以下
だそうです。
特色を引用しますと、こんなかんじ。
野村不動産をスポンサーとする総合型J-REIT。2015年10月に野村不動産オフィスファンド投資法人、野村不動産レジデンシャル投資法人、(旧)野村不動産マスターファンド投資法人が新設合併を行うことで誕生した。2016年9月にトップリート投資法人を吸収合併し、資産規模9,300億円となった。その後物件を入替えながらポートフォリオの質を改善。直近では2019年2月に増資を発表し、4月末時点の規模がJ-REIT全体で3つ目の1兆円銘柄となることが確定した。用途内訳は、オフィスが45%、住居が19%、商業施設と物流施設が17%ずつとなる構成。またJCRから「AA」、R&Iから「A+」、S&Pから「A」という高格付を取得しており、日本銀行が投資口6%以上を保有している銘柄の一つでもある。旗艦物件は「日本電気本社ビル」。<2019年2月8日時点>
野村不動産をスポンサーとする総合型J-REIT。主要投資対象はオフィスでポートフォリオの約45%を占めている。またJCRから「AA」、R&Iから「A+」、S&Pから「A」という高格付を取得しており、日本銀行が投資口6%以上を保有している銘柄の一つでもある。
営業収益の推移
本業がしっかりうまくいっているかの確認です。
日付 | 営業収益 |
---|---|
2015/02 | 10066090000 |
2015/08 | 10406790000 |
2016/02 | 24313670000 |
2016/08 | 30976550000 |
2017/02 | 34714970000 |
2017/08 | 38139660000 |
2018/02 | 34218870000 |
2018/08 | 34731860000 |
2019/02 | 35428510000 |
2019/08 | 36617200000 |
2020/02 | 36927350000 |
2020/08 | 37577420000 |
2021/02 | 38064600000 |
2021/08 | 37519260000 |
2022/02 | 37520940000 |
2023/02 | 38243000000 |
当期純利益の推移
建物の減価償却の踏まえて利益が出ているのか確認します。
日付 | 当期純利益 |
---|---|
2015/02 | 4145770000 |
2015/08 | 3692410000 |
2016/02 | 4048270000 |
2016/08 | 9355980000 |
2017/02 | 8670950000 |
2017/08 | 13190190000 |
2018/02 | 10714660000 |
2018/08 | 10709800000 |
2019/02 | 11560910000 |
2019/08 | 11690700000 |
2020/02 | 12188710000 |
2020/08 | 12799540000 |
2021/02 | 13016610000 |
2021/08 | 12434160000 |
2022/02 | 12377500000 |
2023/02 | 12888000000 |
資産の推移
REITは建物等の原資が商売のタネです。
日付 | 純資産 |
---|---|
2015/02 | 165267140000 |
2015/08 | 164813060000 |
2016/02 | 477601490000 |
2016/08 | 479311470000 |
2017/02 | 556104410000 |
2017/08 | 556649040000 |
2018/02 | 555090750000 |
2018/08 | 571836700000 |
2019/02 | 569843470000 |
2019/08 | 600910970000 |
2020/02 | 627868160000 |
2020/08 | 625505650000 |
2021/02 | 623014830000 |
2021/08 | 619901390000 |
2022/02 | 616878080000 |
フリーキャッシュフローの推移
施設購入等、大きなお金が動くことの多い業界なので判断が難しいですが
やはりちゃんと現金黒字になっていてもらえる方が安心です。
フリーキャッシュフロー = 営業キャッシュフロー - 投資キャッシュフロー です。
日付 | フリーキャッシュ・フロー |
---|---|
2015/02 | -12457980000 |
2015/08 | -4711970000 |
2016/02 | -2775090000 |
2016/08 | 18607350000 |
2017/02 | 1164250000 |
2017/08 | 20632580000 |
2018/02 | 20590240000 |
2018/08 | -18559250000 |
2019/02 | 13039070000 |
2019/08 | -33608120000 |
2020/02 | -296860000 |
2020/08 | -4085130000 |
2021/02 | 4355480000 |
2021/08 | 15010700000 |
2022/02 | 2673340000 |
配当総額の推移
REITは税制面から剰余金をほとんど配当に回すことが多いです。
上述までの収入や資産の結果がこちらです。
資産を増やして、配当の総額も順調に増えていってほしいところです。
日付 | 剰余金の配当 |
---|---|
2015/02 | 4079880000 |
2015/08 | 4146490000 |
2016/02 | 912560000 |
2016/08 | 1179870000 |
2017/02 | 9204530000 |
2017/08 | 8671620000 |
2018/02 | 12704160000 |
2018/08 | 10976530000 |
2019/02 | 10709420000 |
2019/08 | 11336080000 |
2020/02 | 11691100000 |
2020/08 | 12188790000 |
2021/02 | 12797050000 |
2021/08 | 13018660000 |
2022/02 | 12433980000 |
REITを考える外部リンク
野村不動産マスターファンド投資法人の公式サイトはこちら
NAV倍率やNOI利回り、REIT全般については
こちらがとても使いやすくまとまっていてオススメです。
過去の数字の流れをもっと深くみたければ
こちらが良いです。
この銘柄アリだな、と思われたら「いいね」をお願いします。
ランキングに反映されます。
コメント