3493の伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人
REIT、不動産投信の一つです。
「高配当株投資」と若干ことなるかもしれませんけれど。
私はREITへの投資はアリ!だと思っています。
「REIT買うなら不動産投資の方がよくない?」という方もおられるかもしれませんが・・
分散しやすい
小額からでもいける
物件管理の知識や実働が不要
という点から私はREIT推奨派です。
ヤケドしにくいんですね。
REITがどんなものかはわかってるよ、という方は銘柄情報まで飛ばしてください。
この銘柄アリだな!と思われたら、本投稿の下段にあるいいねボタンを押して頂きたいです。
ランキングに反映されます。
ざっくりとREITって何?
REITはReal Estate Investment Trustの略で「不動産投資信託」です。
出資者からお金を集めて
不動産を買って運用して
得られた利益を分配する
という仕組みです。
そして
収益の90%超を分配するなどの一定の条件を満たせば、実質的に法人税がかからない
という特徴があるので、高配当になっているものが多いです。
株式投資と少し異なるのは「減価償却ありき」という点で、キャッシュの捉え方が少し独特です。
マンションを買ったりする部分が大きいためです。
初めての方のためのREITでおさえるポイント
個人的に一般的な財務諸表はベースに
次のあたりをおさえておけば、だいじょうぶかなぁと思います。
高配当株とおなじで「安定して稼ぎ続けてくれる?」かを考えましょう
どの地域でどのセクターに投資するの?
投資信託やETFでも「こんな投資をするよ」と目論見がありますよね
おなじくREITにも「お金はこう使うよ」と指針があります。
それが大体こんな感じ
総合型
オフィス
住居
商業施設
ホテル
物流施設
例えばCOVID19で「ホテルやオフィスは沈みがちだけど住居や物流施設はカタイ」という感じですね。
NAV倍率はどれくらい?
株価でいうPBRに近いイメージ。
一口当たりの価格 ÷ 一口当たりの純資産額
です。
資産計上のやり方で数字が変わるので、盲目的にみるのはダメですけど。
1以下なら割安と考えられています。
FFO倍率はどれくらい?
株価でいうPERに近いイメージ。
不動産投資は減価償却ありきなので、キャッシュフローベースの数字です。
1口当たりのFFO = FFO÷発行口数
FFO = 当期純利益 + 減価償却費 + (不動産売却損 – 不動産売却益)
NOI利回りはどれくらい?
営業利益率に近いイメージです。
不動産なので、業績に影響するのは次の3点が大きいです。
・いくらで買ったの
・維持費どの程度なの?
・空室率はどの程度なの?(ちゃんと稼働してるの?)
このあたりをざっくりと表してくれるのがNOI利回り
計算式を書いておくと
NOI利回り=
[1年間の満室家賃収入 × (1-空室率) -1年間の維持管理経費)]
÷
(不動産の購入価格+不動産の購入にかかる諸経費)×100
スポンサーはしっかりしてる?
お金をまわしてなんぼの業界です。
不動産でのキャッシュショートはなかなかキツイ。
どの程度の資産規模で回しているのか
スポンサーはどこか
は確認しておきましょう。
伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人はどんな銘柄?
では3493の伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人がどんな銘柄なのかサラッと確認します
伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人の株主は伊藤忠商事株式会社 (80%)
伊藤忠都市開発株式会社 (20%)です。
物件取得額は1,114‰‰~
物件数は12棟です。
目標ポートフォリオは
■投資対象用途:物流施設特化型
■目標用途比率
▼物流施設
80%以上
▼その他不動産
20%以下
■投資対象地域:全国主要都市
■目標地域比率
▼関東エリア・関西エリア
70%以上
▼その他地域
30%以下
だそうです。
特色を引用しますと、こんなかんじ。
2018年9月に上場した、伊藤忠商事をスポンサーとする物流施設REIT。主要投資対象は物流施設だが、ポートフォリオの2割以下でその他用途の不動産も組入可能。2020年に上場後初めて増資を行い、資産規模は841億円に成長した。平均築年数が3.5年と築浅が特徴。分配金は、他の物流施設型J-REIT同様に適宜利益超過分配を実施する方針。なおセイムボート出資として伊藤忠商事が発行済投資口数の7%程度を保有する。旗艦物件は「アイミッションズパーク印西」。格付けはJCRから「A+」を取得。<2020年6月30日時点>
伊藤忠商事をスポンサーとするJ-REIT。主要投資対象は物流施設。2020年に上場後初めて増資を行い、資産規模は841億円に成長した。平均築年数が3.5年と築浅が特徴。なおセイムボート出資として伊藤忠商事が発行済投資口数の7%程度を保有する。
営業収益の推移
本業がしっかりうまくいっているかの確認です。
日付 | 営業収益 |
---|---|
2018/04 | 1300080000 |
2019/01 | 1300080000 |
2019/07 | 1718050000 |
2020/01 | 1759680000 |
2020/07 | 2399670000 |
2021/01 | 2606040000 |
2021/07 | 3059920000 |
2022/01 | 3178190000 |
2023/01 | 3705000000 |
当期純利益の推移
建物の減価償却の踏まえて利益が出ているのか確認します。
日付 | 当期純利益 |
---|---|
2018/04 | 520040000 |
2019/01 | 520040000 |
2019/07 | 732230000 |
2020/01 | 759350000 |
2020/07 | 1046180000 |
2021/01 | 1184750000 |
2021/07 | 1352870000 |
2022/01 | 1413660000 |
2023/01 | 1664000000 |
資産の推移
REITは建物等の原資が商売のタネです。
日付 | 純資産 |
---|---|
2019/01 | 36018870000 |
2019/07 | 36133600000 |
2020/01 | 36067600000 |
2020/07 | 50728040000 |
2021/01 | 65413370000 |
2021/07 | 65255730000 |
2022/01 | 65173870000 |
フリーキャッシュフローの推移
施設購入等、大きなお金が動くことの多い業界なので判断が難しいですが
やはりちゃんと現金黒字になっていてもらえる方が安心です。
フリーキャッシュフロー = 営業キャッシュフロー - 投資キャッシュフロー です。
日付 | フリーキャッシュ・フロー |
---|---|
2019/01 | -55688430000 |
2019/07 | -1332830000 |
2020/01 | 1624920000 |
2020/07 | -25245170000 |
2021/01 | -11174950000 |
2021/07 | -10926710000 |
2022/01 | 2855150000 |
配当総額の推移
REITは税制面から剰余金をほとんど配当に回すことが多いです。
上述までの収入や資産の結果がこちらです。
資産を増やして、配当の総額も順調に増えていってほしいところです。
日付 | 剰余金の配当 |
---|---|
2019/07 | 520000000 |
2020/01 | 732140000 |
2020/07 | 759280000 |
2021/01 | 1039060000 |
2021/07 | 1184650000 |
2022/01 | 1352680000 |
REITを考える外部リンク
伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人の公式サイトはこちら
NAV倍率やNOI利回り、REIT全般については
こちらがとても使いやすくまとまっていてオススメです。
過去の数字の流れをもっと深くみたければ
こちらが良いです。
この銘柄アリだな、と思われたら「いいね」をお願いします。
ランキングに反映されます。
コメント