8956のNTT都市開発リート投資法人
REIT、不動産投信の一つです。
「高配当株投資」と若干ことなるかもしれませんけれど。
私はREITへの投資はアリ!だと思っています。
「REIT買うなら不動産投資の方がよくない?」という方もおられるかもしれませんが・・
分散しやすい
小額からでもいける
物件管理の知識や実働が不要
という点から私はREIT推奨派です。
ヤケドしにくいんですね。
REITがどんなものかはわかってるよ、という方は銘柄情報まで飛ばしてください。
この銘柄アリだな!と思われたら、本投稿の下段にあるいいねボタンを押して頂きたいです。
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ざっくりとREITって何?
REITはReal Estate Investment Trustの略で「不動産投資信託」です。
出資者からお金を集めて
不動産を買って運用して
得られた利益を分配する
という仕組みです。
そして
収益の90%超を分配するなどの一定の条件を満たせば、実質的に法人税がかからない
という特徴があるので、高配当になっているものが多いです。
株式投資と少し異なるのは「減価償却ありき」という点で、キャッシュの捉え方が少し独特です。
マンションを買ったりする部分が大きいためです。
初めての方のためのREITでおさえるポイント
個人的に一般的な財務諸表はベースに
次のあたりをおさえておけば、だいじょうぶかなぁと思います。
高配当株とおなじで「安定して稼ぎ続けてくれる?」かを考えましょう
どの地域でどのセクターに投資するの?
投資信託やETFでも「こんな投資をするよ」と目論見がありますよね
おなじくREITにも「お金はこう使うよ」と指針があります。
それが大体こんな感じ
総合型
オフィス
住居
商業施設
ホテル
物流施設
例えばCOVID19で「ホテルやオフィスは沈みがちだけど住居や物流施設はカタイ」という感じですね。
NAV倍率はどれくらい?
株価でいうPBRに近いイメージ。
一口当たりの価格 ÷ 一口当たりの純資産額
です。
資産計上のやり方で数字が変わるので、盲目的にみるのはダメですけど。
1以下なら割安と考えられています。
FFO倍率はどれくらい?
株価でいうPERに近いイメージ。
不動産投資は減価償却ありきなので、キャッシュフローベースの数字です。
1口当たりのFFO = FFO÷発行口数
FFO = 当期純利益 + 減価償却費 + (不動産売却損 – 不動産売却益)
NOI利回りはどれくらい?
営業利益率に近いイメージです。
不動産なので、業績に影響するのは次の3点が大きいです。
・いくらで買ったの
・維持費どの程度なの?
・空室率はどの程度なの?(ちゃんと稼働してるの?)
このあたりをざっくりと表してくれるのがNOI利回り
計算式を書いておくと
NOI利回り=
[1年間の満室家賃収入 × (1-空室率) -1年間の維持管理経費)]
÷
(不動産の購入価格+不動産の購入にかかる諸経費)×100
スポンサーはしっかりしてる?
お金をまわしてなんぼの業界です。
不動産でのキャッシュショートはなかなかキツイ。
どの程度の資産規模で回しているのか
スポンサーはどこか
は確認しておきましょう。
NTT都市開発リート投資法人はどんな銘柄?
では8956のNTT都市開発リート投資法人がどんな銘柄なのかサラッと確認します
NTT都市開発リート投資法人の株主はエヌ・ティ・ティ都市開発株式会社 (100%)です。
物件取得額は2,727‰‰~
物件数は58棟です。
目標ポートフォリオは
■投資対象用途:複合型(オフィス+住居)
■投資対象地域:全国主要都市
■目標地域比率(用途別)
▼都心5区
オフィス50%以上
住居50%以上
▼都心23区
オフィス0−20%
住居0−40%
▼東京周辺都市
オフィス0−40%
住居0−20%
■地方主要都市
▼オフィス:0−20%
▼住宅:0−20%
だそうです。
特色を引用しますと、こんなかんじ。
NTT都市開発をスポンサーとする複合型J-REIT。投資対象はオフィスと住居で、2021年3月末時点ではポートフォリオのオフィス:住宅=7:3の構成。地域は95%超が東京及びその周辺都市の物件。2010年にメインスポンサーがNTT都市開発に変更、更に2020年にNTT都市開発が単独スポンサーとなり、2021年4月にNTT都市開発リート投資法人へ名称変更。NTT都市開発との更なる連携強化を図る。JCRから「AA-」という高格付を取得している。旗艦物件は「秋葉原UDX(SPC投資)」。<2021年4月1日時点>
NTT都市開発をスポンサーとする複合型J-REIT。投資対象はオフィスと住居。地域は東京経済圏を中心とする。2020年にNTT都市開発が単独スポンサーとなり、NTT都市開発との更なる連携強化を図る。JCRから「AA-」という高格付を取得。
営業収益の推移
本業がしっかりうまくいっているかの確認です。
日付 | 営業収益 |
---|---|
2008/04 | 6764580000 |
2008/10 | 5508960000 |
2009/04 | 5462510000 |
2009/10 | 5318980000 |
2010/04 | 5117570000 |
2010/10 | 5237760000 |
2011/04 | 5171440000 |
2011/10 | 4963340000 |
2012/04 | 6318700000 |
2012/10 | 6210440000 |
2013/04 | 6197260000 |
2013/10 | 6213820000 |
2014/04 | 6680390000 |
2014/10 | 6822150000 |
2015/04 | 7460160000 |
2015/10 | 8076210000 |
2016/04 | 8094370000 |
2016/10 | 8423070000 |
2017/04 | 8443720000 |
当期純利益の推移
建物の減価償却の踏まえて利益が出ているのか確認します。
日付 | 当期純利益 |
---|---|
2008/04 | 3742750000 |
2008/10 | 2207680000 |
2009/04 | 2143390000 |
2009/10 | 1950030000 |
2010/04 | 1830210000 |
2010/10 | 1774810000 |
2011/04 | 1519500000 |
2011/10 | 1309230000 |
2012/04 | 2178970000 |
2012/10 | 1983480000 |
2013/04 | 2003470000 |
2013/10 | 1922370000 |
2014/04 | 2213550000 |
2014/10 | 2340510000 |
2015/04 | 2826520000 |
2015/10 | 3120500000 |
2016/04 | 3240460000 |
2016/10 | 3335880000 |
2017/04 | 3318900000 |
資産の推移
REITは建物等の原資が商売のタネです。
日付 | 純資産 |
---|---|
2008/04 | 72688120000 |
2008/10 | 71153010000 |
2009/04 | 71088750000 |
2009/10 | 70895390000 |
2010/04 | 70775630000 |
2010/10 | 73732760000 |
2011/04 | 73477480000 |
2011/10 | 73267180000 |
2012/04 | 87823470000 |
2012/10 | 87728630000 |
2013/04 | 87748590000 |
2013/10 | 87667590000 |
2014/04 | 96274790000 |
2014/10 | 96401850000 |
2015/04 | 123362390000 |
2015/10 | 123656360000 |
2016/04 | 123850880000 |
2016/10 | 123946960000 |
2017/04 | 123929910000 |
フリーキャッシュフローの推移
施設購入等、大きなお金が動くことの多い業界なので判断が難しいですが
やはりちゃんと現金黒字になっていてもらえる方が安心です。
フリーキャッシュフロー = 営業キャッシュフロー - 投資キャッシュフロー です。
日付 | フリーキャッシュ・フロー |
---|---|
2008/04 | -13054650000 |
2008/10 | -9232230000 |
2009/04 | 3032920000 |
2009/10 | 2310570000 |
2010/04 | 2291510000 |
2010/10 | -4467540000 |
2011/04 | -18399490000 |
2011/10 | 2140520000 |
2012/04 | -26776190000 |
2012/10 | 3027950000 |
2013/04 | 2723930000 |
2013/10 | 352350000 |
2014/04 | -21745300000 |
2014/10 | 11359220000 |
2015/04 | -15089310000 |
2015/10 | 7142470000 |
2016/04 | 1431770000 |
2016/10 | 4392520000 |
2017/04 | 5258950000 |
配当総額の推移
REITは税制面から剰余金をほとんど配当に回すことが多いです。
上述までの収入や資産の結果がこちらです。
資産を増やして、配当の総額も順調に増えていってほしいところです。
日付 | 剰余金の配当 |
---|---|
2008/04 | 1805930000 |
2008/10 | 3742790000 |
2009/04 | 2207650000 |
2009/10 | 2143390000 |
2010/04 | 1949970000 |
2010/10 | 1830270000 |
2011/04 | 1774780000 |
2011/10 | 1519520000 |
2012/04 | 1309230000 |
2012/10 | 2078320000 |
2013/04 | 1983510000 |
2013/10 | 2003370000 |
2014/04 | 1966990000 |
2014/10 | 2213450000 |
2015/04 | 2211040000 |
2015/10 | 2826530000 |
2016/04 | 3045940000 |
2016/10 | 3239800000 |
2017/04 | 3335940000 |
REITを考える外部リンク
NTT都市開発リート投資法人の公式サイトはこちら
NAV倍率やNOI利回り、REIT全般については
こちらがとても使いやすくまとまっていてオススメです。
過去の数字の流れをもっと深くみたければ
こちらが良いです。
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