8985のジャパン・ホテル・リート投資法人
REIT、不動産投信の一つです。
「高配当株投資」と若干ことなるかもしれませんけれど。
私はREITへの投資はアリ!だと思っています。
「REIT買うなら不動産投資の方がよくない?」という方もおられるかもしれませんが・・
分散しやすい
小額からでもいける
物件管理の知識や実働が不要
という点から私はREIT推奨派です。
ヤケドしにくいんですね。
REITがどんなものかはわかってるよ、という方は銘柄情報まで飛ばしてください。
この銘柄アリだな!と思われたら、本投稿の下段にあるいいねボタンを押して頂きたいです。
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ざっくりとREITって何?
REITはReal Estate Investment Trustの略で「不動産投資信託」です。
出資者からお金を集めて
不動産を買って運用して
得られた利益を分配する
という仕組みです。
そして
収益の90%超を分配するなどの一定の条件を満たせば、実質的に法人税がかからない
という特徴があるので、高配当になっているものが多いです。
株式投資と少し異なるのは「減価償却ありき」という点で、キャッシュの捉え方が少し独特です。
マンションを買ったりする部分が大きいためです。
初めての方のためのREITでおさえるポイント
個人的に一般的な財務諸表はベースに
次のあたりをおさえておけば、だいじょうぶかなぁと思います。
高配当株とおなじで「安定して稼ぎ続けてくれる?」かを考えましょう
どの地域でどのセクターに投資するの?
投資信託やETFでも「こんな投資をするよ」と目論見がありますよね
おなじくREITにも「お金はこう使うよ」と指針があります。
それが大体こんな感じ
総合型
オフィス
住居
商業施設
ホテル
物流施設
例えばCOVID19で「ホテルやオフィスは沈みがちだけど住居や物流施設はカタイ」という感じですね。
NAV倍率はどれくらい?
株価でいうPBRに近いイメージ。
一口当たりの価格 ÷ 一口当たりの純資産額
です。
資産計上のやり方で数字が変わるので、盲目的にみるのはダメですけど。
1以下なら割安と考えられています。
FFO倍率はどれくらい?
株価でいうPERに近いイメージ。
不動産投資は減価償却ありきなので、キャッシュフローベースの数字です。
1口当たりのFFO = FFO÷発行口数
FFO = 当期純利益 + 減価償却費 + (不動産売却損 – 不動産売却益)
NOI利回りはどれくらい?
営業利益率に近いイメージです。
不動産なので、業績に影響するのは次の3点が大きいです。
・いくらで買ったの
・維持費どの程度なの?
・空室率はどの程度なの?(ちゃんと稼働してるの?)
このあたりをざっくりと表してくれるのがNOI利回り
計算式を書いておくと
NOI利回り=
[1年間の満室家賃収入 × (1-空室率) -1年間の維持管理経費)]
÷
(不動産の購入価格+不動産の購入にかかる諸経費)×100
スポンサーはしっかりしてる?
お金をまわしてなんぼの業界です。
不動産でのキャッシュショートはなかなかキツイ。
どの程度の資産規模で回しているのか
スポンサーはどこか
は確認しておきましょう。
ジャパン・ホテル・リート投資法人はどんな銘柄?
では8985のジャパン・ホテル・リート投資法人がどんな銘柄なのかサラッと確認します
ジャパン・ホテル・リート投資法人の株主はSCJ One (S) Pte. Ltd. (87.6%)
株式会社共立メンテナンス (10.3%)
オリックス不動産株式会社 (2.1%)です。
物件取得額は3,635‰‰~
物件数は41棟です。
目標ポートフォリオは
■投資対象用途:ホテル特化型
■目標用途比率
▼ビジネスホテル、リゾートホテル、シティホテル 100%
■投資対象地域:東京都心、大阪市、京都市、福岡市、長野県軽井沢市、神奈川県箱根町、北海道、沖縄県等
だそうです。
特色を引用しますと、こんなかんじ。
シンガポール系ファンド会社SC CAPITAL PARTNERSをメインスポンサーとするホテル特化型J-REIT。サブスポンサーとして共立メンテナンス、オリックスが関与している。J-REIT唯一の年1回決算銘柄。2012年にジャパン・ホテル・アンド・リゾート投資法人と日本ホテルファンド投資法人が合併した。ホテル特化型J-REITの中では運用実績が最長、資産規模は3,700億円超。投資方針はインバウンド需要を取り込み、レジャー宿泊需要が強い都市部やリゾート地へ選別投資を図る。格付はJCRから「A+」、R&Iから「A」を取得。旗艦物件は「ヒルトン東京お台場」。<2021年12月時点>
シンガポール系ファンド会社SC CAPITAL PARTNERSをメインスポンサーとするホテル特化型J-REIT。サブスポンサーとして共立メンテナンス、オリックスが関与している。J-REIT唯一の年1回決算銘柄。2012年にジャパン・ホテル・アンド・リゾート投資法人と日本ホテルファンド投資法人が合併した。インバウンド需要を取り込み、レジャー宿泊需要が強い都市部やリゾート地へ選別投資を図る。格付はJCRから「A+」、R&Iから「A」を取得。旗艦物件は「ヒルトン東京お台場」。
営業収益の推移
本業がしっかりうまくいっているかの確認です。
日付 | 営業収益 |
---|---|
2008/09 | 1284350000 |
2009/03 | 1273030000 |
2009/09 | 1283160000 |
2010/03 | 1256390000 |
2010/09 | 1248540000 |
2011/03 | 1255060000 |
2011/09 | 1419760000 |
2012/03 | 1431520000 |
2012/12 | 7283750000 |
2013/12 | 11472920000 |
2014/12 | 12760200000 |
2015/12 | 17343830000 |
2016/12 | 22107470000 |
2017/12 | 25475550000 |
2018/12 | 28253850000 |
2019/12 | 28278550000 |
2020/12 | 13838830000 |
2021/12 | 13633610000 |
当期純利益の推移
建物の減価償却の踏まえて利益が出ているのか確認します。
日付 | 当期純利益 |
---|---|
2008/09 | 518320000 |
2009/03 | 524100000 |
2009/09 | 291450000 |
2010/03 | 360470000 |
2010/09 | 385410000 |
2011/03 | 340960000 |
2011/09 | 493370000 |
2012/03 | 473900000 |
2012/12 | 19031940000 |
2013/12 | 3233330000 |
2014/12 | 5774880000 |
2015/12 | 9294670000 |
2016/12 | 12123160000 |
2017/12 | 14005070000 |
2018/12 | 16210430000 |
2019/12 | 15290310000 |
2020/12 | 1527040000 |
2021/12 | 1296000000 |
資産の推移
REITは建物等の原資が商売のタネです。
日付 | 純資産 |
---|---|
2008/09 | 20080080000 |
2009/03 | 20085880000 |
2009/09 | 19853210000 |
2010/03 | 19922250000 |
2010/09 | 19947190000 |
2011/03 | 19902740000 |
2011/09 | 23655110000 |
2012/03 | 23635640000 |
2012/12 | 69010280000 |
2013/12 | 89756210000 |
2014/12 | 100342900000 |
2015/12 | 129914470000 |
2016/12 | 181989110000 |
2017/12 | 201963320000 |
2018/12 | 203372210000 |
2019/12 | 236522430000 |
2020/12 | 221201300000 |
2021/12 | 221542000000 |
フリーキャッシュフローの推移
施設購入等、大きなお金が動くことの多い業界なので判断が難しいですが
やはりちゃんと現金黒字になっていてもらえる方が安心です。
フリーキャッシュフロー = 営業キャッシュフロー - 投資キャッシュフロー です。
日付 | フリーキャッシュ・フロー |
---|---|
2008/09 | 670660000 |
2009/03 | 762710000 |
2009/09 | 265870000 |
2010/03 | 407080000 |
2010/09 | 708670000 |
2011/03 | 314310000 |
2011/09 | -5508570000 |
2012/03 | 805200000 |
2012/12 | -7015250000 |
2013/12 | -23357860000 |
2014/12 | -9475530000 |
2015/12 | -42736250000 |
2016/12 | -50386070000 |
2017/12 | -18320470000 |
2018/12 | 27827680000 |
2019/12 | -52464130000 |
2020/12 | 10670240000 |
2021/12 | 6987000000 |
配当総額の推移
REITは税制面から剰余金をほとんど配当に回すことが多いです。
上述までの収入や資産の結果がこちらです。
資産を増やして、配当の総額も順調に増えていってほしいところです。
日付 | 剰余金の配当 |
---|---|
2008/09 | 560200000 |
2009/03 | 518300000 |
2009/09 | 524120000 |
2010/03 | 291430000 |
2010/09 | 360470000 |
2011/03 | 385410000 |
2011/09 | 340970000 |
2012/03 | 493370000 |
2012/12 | 473880000 |
2013/12 | 3012790000 |
2014/12 | 5082660000 |
2015/12 | 6015210000 |
2016/12 | 9354070000 |
2017/12 | 12865720000 |
2018/12 | 14771940000 |
2019/12 | 15602190000 |
2020/12 | 16466060000 |
2021/12 | 1829560000 |
REITを考える外部リンク
ジャパン・ホテル・リート投資法人の公式サイトはこちら
NAV倍率やNOI利回り、REIT全般については
こちらがとても使いやすくまとまっていてオススメです。
過去の数字の流れをもっと深くみたければ
こちらが良いです。
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