8972のケネディクス・オフィス投資法人
REIT、不動産投信の一つです。
「高配当株投資」と若干ことなるかもしれませんけれど。
私はREITへの投資はアリ!だと思っています。
「REIT買うなら不動産投資の方がよくない?」という方もおられるかもしれませんが・・
分散しやすい
小額からでもいける
物件管理の知識や実働が不要
という点から私はREIT推奨派です。
ヤケドしにくいんですね。
REITがどんなものかはわかってるよ、という方は銘柄情報まで飛ばしてください。
この銘柄アリだな!と思われたら、本投稿の下段にあるいいねボタンを押して頂きたいです。
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ざっくりとREITって何?
REITはReal Estate Investment Trustの略で「不動産投資信託」です。
出資者からお金を集めて
不動産を買って運用して
得られた利益を分配する
という仕組みです。
そして
収益の90%超を分配するなどの一定の条件を満たせば、実質的に法人税がかからない
という特徴があるので、高配当になっているものが多いです。
株式投資と少し異なるのは「減価償却ありき」という点で、キャッシュの捉え方が少し独特です。
マンションを買ったりする部分が大きいためです。
初めての方のためのREITでおさえるポイント
個人的に一般的な財務諸表はベースに
次のあたりをおさえておけば、だいじょうぶかなぁと思います。
高配当株とおなじで「安定して稼ぎ続けてくれる?」かを考えましょう
どの地域でどのセクターに投資するの?
投資信託やETFでも「こんな投資をするよ」と目論見がありますよね
おなじくREITにも「お金はこう使うよ」と指針があります。
それが大体こんな感じ
総合型
オフィス
住居
商業施設
ホテル
物流施設
例えばCOVID19で「ホテルやオフィスは沈みがちだけど住居や物流施設はカタイ」という感じですね。
NAV倍率はどれくらい?
株価でいうPBRに近いイメージ。
一口当たりの価格 ÷ 一口当たりの純資産額
です。
資産計上のやり方で数字が変わるので、盲目的にみるのはダメですけど。
1以下なら割安と考えられています。
FFO倍率はどれくらい?
株価でいうPERに近いイメージ。
不動産投資は減価償却ありきなので、キャッシュフローベースの数字です。
1口当たりのFFO = FFO÷発行口数
FFO = 当期純利益 + 減価償却費 + (不動産売却損 – 不動産売却益)
NOI利回りはどれくらい?
営業利益率に近いイメージです。
不動産なので、業績に影響するのは次の3点が大きいです。
・いくらで買ったの
・維持費どの程度なの?
・空室率はどの程度なの?(ちゃんと稼働してるの?)
このあたりをざっくりと表してくれるのがNOI利回り
計算式を書いておくと
NOI利回り=
[1年間の満室家賃収入 × (1-空室率) -1年間の維持管理経費)]
÷
(不動産の購入価格+不動産の購入にかかる諸経費)×100
スポンサーはしっかりしてる?
お金をまわしてなんぼの業界です。
不動産でのキャッシュショートはなかなかキツイ。
どの程度の資産規模で回しているのか
スポンサーはどこか
は確認しておきましょう。
ケネディクス・オフィス投資法人はどんな銘柄?
では8972のケネディクス・オフィス投資法人がどんな銘柄なのかサラッと確認します
ケネディクス・オフィス投資法人の株主はケネディクス株式会社 (100%)です。
物件取得額は4,467‰‰~
物件数は97棟です。
目標ポートフォリオは
■投資対象用途:総合型(オフィスビル中心)
■目標用途比率
▼中規模オフィスビル(23区:延床面積13,000㎡以下、23区外:20,000㎡以下)
80-100%
▼上記以外のオフィスビル、都市型商業施設、その他
0-20%
■投資対象地域:全国主要都市(東京経済圏中心)
■目標地域比率
▼東京経済圏(*1)
70%以上
▼地方経済圏
30%以下
だそうです。
特色を引用しますと、こんなかんじ。
ケネディクスをスポンサーとし、オフィスを主要投資対象とするJ-REIT。2018年11月1日時点のポートフォリオは物件タイプでは中規模オフィスが約85%を占め、地域別では8割超が都心5区及びその周辺に広がる東京経済圏所在の物件で占められている。最寄駅からの徒歩時間別のポートフォリオ構成比も公表しており、それによれば所有オフィスの85%弱が最寄駅から6分未満という立地。継続的に物件入替えを行い、物件売却益だけで内部留保額が1口当たり5,776円まで積み上がっている(2018年10月期時点)。またJCRから「AA-」という高格付を取得している。旗艦物件は「CROSS PLACE 浜松町」。当面の巡航分配金水準として13,200円を目標とする。<2019年1月31日時点>
ケネディクスをスポンサーとし、オフィスを主要投資対象とするJ-REIT。ポートフォリオの約8割が中規模オフィスで占められている。またJCRから「AA-」という高格付を取得している。
営業収益の推移
本業がしっかりうまくいっているかの確認です。
日付 | 営業収益 |
---|---|
2008/04 | 8582690000 |
2008/10 | 8456230000 |
2009/04 | 8204120000 |
2009/10 | 7921860000 |
2010/04 | 8067440000 |
2010/10 | 8358590000 |
2011/04 | 8136910000 |
2011/10 | 9044230000 |
2012/04 | 9090650000 |
2012/10 | 10212870000 |
2013/04 | 9867290000 |
2013/10 | 9819190000 |
2014/04 | 10895280000 |
2014/10 | 12928120000 |
2015/04 | 14130340000 |
2015/10 | 13740670000 |
2016/04 | 14362210000 |
2016/10 | 13491510000 |
2017/04 | 15039030000 |
当期純利益の推移
建物の減価償却の踏まえて利益が出ているのか確認します。
日付 | 当期純利益 |
---|---|
2008/04 | 3342200000 |
2008/10 | 3123610000 |
2009/04 | 2434350000 |
2009/10 | 2102190000 |
2010/04 | 2567430000 |
2010/10 | 2607050000 |
2011/04 | 2309990000 |
2011/10 | 3052810000 |
2012/04 | 2540280000 |
2012/10 | 3009790000 |
2013/04 | 3002070000 |
2013/10 | 2831470000 |
2014/04 | 2885870000 |
2014/10 | 3569440000 |
2015/04 | 5110390000 |
2015/10 | 4564340000 |
2016/04 | 4815250000 |
2016/10 | 4601750000 |
2017/04 | 4750520000 |
資産の推移
REITは建物等の原資が商売のタネです。
日付 | 純資産 |
---|---|
2008/04 | 128314160000 |
2008/10 | 128087570000 |
2009/04 | 127398090000 |
2009/10 | 127067160000 |
2010/04 | 135689630000 |
2010/10 | 135732370000 |
2011/04 | 135505610000 |
2011/10 | 150272450000 |
2012/04 | 150063000000 |
2012/10 | 150389540000 |
2013/04 | 150653060000 |
2013/10 | 150781220000 |
2014/04 | 170109530000 |
2014/10 | 180844760000 |
2015/04 | 211951140000 |
2015/10 | 211914780000 |
2016/04 | 212555390000 |
2016/10 | 212825390000 |
2017/04 | 212986260000 |
フリーキャッシュフローの推移
施設購入等、大きなお金が動くことの多い業界なので判断が難しいですが
やはりちゃんと現金黒字になっていてもらえる方が安心です。
フリーキャッシュフロー = 営業キャッシュフロー - 投資キャッシュフロー です。
日付 | フリーキャッシュ・フロー |
---|---|
2008/04 | -11649550000 |
2008/10 | -5098190000 |
2009/04 | 5129290000 |
2009/10 | 1210460000 |
2010/04 | -10424420000 |
2010/10 | 6048130000 |
2011/04 | -10154420000 |
2011/10 | -4704790000 |
2012/04 | -28073640000 |
2012/10 | -3543790000 |
2013/04 | 4820170000 |
2013/10 | -8892500000 |
2014/04 | -26913560000 |
2014/10 | -30324510000 |
2015/04 | -3276940000 |
2015/10 | 3135480000 |
2016/04 | 594020000 |
2016/10 | 1998920000 |
2017/04 | 10933480000 |
配当総額の推移
REITは税制面から剰余金をほとんど配当に回すことが多いです。
上述までの収入や資産の結果がこちらです。
資産を増やして、配当の総額も順調に増えていってほしいところです。
日付 | 剰余金の配当 |
---|---|
2010/10 | 2567410000 |
2011/04 | 2541250000 |
2011/10 | 2310040000 |
2012/04 | 2749730000 |
2012/10 | 2683250000 |
2013/04 | 2738550000 |
2013/10 | 2703310000 |
2014/04 | 2665480000 |
2014/10 | 3205020000 |
2015/04 | 3571400000 |
2015/10 | 4600700000 |
2016/04 | 4170310000 |
2016/10 | 4335100000 |
2017/04 | 4601510000 |
2017/10 | 4750510000 |
2018/04 | 5061060000 |
2018/10 | 5247300000 |
2019/04 | 5766880000 |
2019/10 | 5878720000 |
REITを考える外部リンク
ケネディクス・オフィス投資法人の公式サイトはこちら
NAV倍率やNOI利回り、REIT全般については
こちらがとても使いやすくまとまっていてオススメです。
過去の数字の流れをもっと深くみたければ
こちらが良いです。
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