3269のアドバンス・レジデンス投資法人
REIT、不動産投信の一つです。
「高配当株投資」と若干ことなるかもしれませんけれど。
私はREITへの投資はアリ!だと思っています。
「REIT買うなら不動産投資の方がよくない?」という方もおられるかもしれませんが・・
分散しやすい
小額からでもいける
物件管理の知識や実働が不要
という点から私はREIT推奨派です。
ヤケドしにくいんですね。
REITがどんなものかはわかってるよ、という方は銘柄情報まで飛ばしてください。
この銘柄アリだな!と思われたら、本投稿の下段にあるいいねボタンを押して頂きたいです。
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ざっくりとREITって何?
REITはReal Estate Investment Trustの略で「不動産投資信託」です。
出資者からお金を集めて
不動産を買って運用して
得られた利益を分配する
という仕組みです。
そして
収益の90%超を分配するなどの一定の条件を満たせば、実質的に法人税がかからない
という特徴があるので、高配当になっているものが多いです。
株式投資と少し異なるのは「減価償却ありき」という点で、キャッシュの捉え方が少し独特です。
マンションを買ったりする部分が大きいためです。
初めての方のためのREITでおさえるポイント
個人的に一般的な財務諸表はベースに
次のあたりをおさえておけば、だいじょうぶかなぁと思います。
高配当株とおなじで「安定して稼ぎ続けてくれる?」かを考えましょう
どの地域でどのセクターに投資するの?
投資信託やETFでも「こんな投資をするよ」と目論見がありますよね
おなじくREITにも「お金はこう使うよ」と指針があります。
それが大体こんな感じ
総合型
オフィス
住居
商業施設
ホテル
物流施設
例えばCOVID19で「ホテルやオフィスは沈みがちだけど住居や物流施設はカタイ」という感じですね。
NAV倍率はどれくらい?
株価でいうPBRに近いイメージ。
一口当たりの価格 ÷ 一口当たりの純資産額
です。
資産計上のやり方で数字が変わるので、盲目的にみるのはダメですけど。
1以下なら割安と考えられています。
FFO倍率はどれくらい?
株価でいうPERに近いイメージ。
不動産投資は減価償却ありきなので、キャッシュフローベースの数字です。
1口当たりのFFO = FFO÷発行口数
FFO = 当期純利益 + 減価償却費 + (不動産売却損 – 不動産売却益)
NOI利回りはどれくらい?
営業利益率に近いイメージです。
不動産なので、業績に影響するのは次の3点が大きいです。
・いくらで買ったの
・維持費どの程度なの?
・空室率はどの程度なの?(ちゃんと稼働してるの?)
このあたりをざっくりと表してくれるのがNOI利回り
計算式を書いておくと
NOI利回り=
[1年間の満室家賃収入 × (1-空室率) -1年間の維持管理経費)]
÷
(不動産の購入価格+不動産の購入にかかる諸経費)×100
スポンサーはしっかりしてる?
お金をまわしてなんぼの業界です。
不動産でのキャッシュショートはなかなかキツイ。
どの程度の資産規模で回しているのか
スポンサーはどこか
は確認しておきましょう。
アドバンス・レジデンス投資法人はどんな銘柄?
では3269のアドバンス・レジデンス投資法人がどんな銘柄なのかサラッと確認します
アドバンス・レジデンス投資法人の株主は伊藤忠商事株式会社 (80.58%)
伊藤忠都市開発株式会社 (19.42%)です。
物件取得額は4,679‰‰~
物件数は276棟です。
目標ポートフォリオは
■投資対象用途:住居特化型
■目標用途比率:住居100%
■投資対象地域:全国主要都市
■目標地域比率
▼東京23区
70-100%
▼その他地域(首都圏、政令指定都市)
0-30%
だそうです。
特色を引用しますと、こんなかんじ。
伊藤忠グループをスポンサーとする住居特化型J-REIT。2010年3月に日本レジデンシャル投資法人と旧アドバンス・レジデンス投資法人が合併して誕生した。現在の資産規模は4,600億円を超え、住居特化型の中では最大を誇る。東京23区の投資比率が71%を占める。物件名称に「レジディア」を冠しブランドを統一する。合併差益による内部留保は300億円(2021年7月期時点)とJ-REIT最大規模で、毎期335百万円以上を分配金に上乗せする方針。JCRから「AA」、R&Iから「AA-」という高格付を取得。旗艦物件は「レジディアタワー目黒不動前」。<2021年12月時点>
伊藤忠グループをスポンサーとする住居特化型J-REIT。資産規模は4600億円を超え、住居特化型の中では最大を誇る。東京23区の投資比率が71%を占める。物件名称に「レジディア」を冠しブランドを統一する。合併差益による内部留保は300億円(2021年7月期時点)とJ-REIT最大規模。JCRから「AA」、R&Iから「AA-」という高格付を取得。
営業収益の推移
本業がしっかりうまくいっているかの確認です。
日付 | 営業収益 |
---|---|
2009/06 | 2863450000 |
2009/12 | 2796680000 |
2011/01 | 20906470000 |
2011/07 | 11345660000 |
2012/01 | 11259920000 |
2012/07 | 12219620000 |
2013/01 | 12194510000 |
2013/07 | 13493820000 |
2014/01 | 13794650000 |
2014/07 | 14668640000 |
2015/01 | 15633340000 |
2015/07 | 14998870000 |
2016/01 | 15082490000 |
2016/07 | 15444050000 |
2017/01 | 15504310000 |
2017/07 | 15918440000 |
2018/01 | 15903220000 |
2018/07 | 16302150000 |
2019/01 | 16196040000 |
当期純利益の推移
建物の減価償却の踏まえて利益が出ているのか確認します。
日付 | 当期純利益 |
---|---|
2009/06 | 1022270000 |
2009/12 | 923780000 |
2011/01 | 46738640000 |
2011/07 | 1404950000 |
2012/01 | 3997450000 |
2012/07 | 4611430000 |
2013/01 | 4681370000 |
2013/07 | 5291800000 |
2014/01 | 5475030000 |
2014/07 | 5880040000 |
2015/01 | 6591080000 |
2015/07 | 5944580000 |
2016/01 | 5951040000 |
2016/07 | 6205850000 |
2017/01 | 6371230000 |
2017/07 | 6642160000 |
2018/01 | 6798140000 |
2018/07 | 7087590000 |
2019/01 | 6983820000 |
資産の推移
REITは建物等の原資が商売のタネです。
日付 | 純資産 |
---|---|
2008/12 | 37442040000 |
2009/06 | 37285180000 |
2009/12 | 37186690000 |
2011/01 | 164458370000 |
2011/07 | 157827980000 |
2012/01 | 157428150000 |
2012/07 | 173155070000 |
2013/01 | 172640040000 |
2013/07 | 195446070000 |
2014/01 | 195220830000 |
2014/07 | 207757950000 |
2015/01 | 208378140000 |
2015/07 | 207653730000 |
2016/01 | 207661170000 |
2016/07 | 207915630000 |
2017/01 | 220834060000 |
2017/07 | 220754580000 |
2018/01 | 220574570000 |
2018/07 | 220524000000 |
フリーキャッシュフローの推移
施設購入等、大きなお金が動くことの多い業界なので判断が難しいですが
やはりちゃんと現金黒字になっていてもらえる方が安心です。
フリーキャッシュフロー = 営業キャッシュフロー - 投資キャッシュフロー です。
日付 | フリーキャッシュ・フロー |
---|---|
2009/06 | 905410000 |
2009/12 | 1234160000 |
2011/01 | 7997690000 |
2011/07 | 7195530000 |
2012/01 | -3695430000 |
2012/07 | -22602510000 |
2013/01 | 4887910000 |
2013/07 | -17949760000 |
2014/01 | -483590000 |
2014/07 | -15007630000 |
2015/01 | 15815680000 |
2015/07 | -5249770000 |
2016/01 | 6740080000 |
2016/07 | 349230000 |
2017/01 | 6970020000 |
2017/07 | 4508750000 |
2018/01 | 12252840000 |
2018/07 | -919110000 |
2019/01 | 6408920000 |
配当総額の推移
REITは税制面から剰余金をほとんど配当に回すことが多いです。
上述までの収入や資産の結果がこちらです。
資産を増やして、配当の総額も順調に増えていってほしいところです。
日付 | 剰余金の配当 |
---|---|
2009/06 | 1179140000 |
2009/12 | 1022270000 |
2011/01 | 205800000 |
2011/07 | 8085000000 |
2012/01 | 4410000000 |
2012/07 | 4410000000 |
2013/01 | 5196400000 |
2013/07 | 4955500000 |
2014/01 | 5700280000 |
2014/07 | 5722600000 |
2015/01 | 5970900000 |
2015/07 | 6669000000 |
2016/01 | 5943600000 |
2016/07 | 5951400000 |
2017/01 | 6206200000 |
2017/07 | 6721650000 |
2018/01 | 6978150000 |
2018/07 | 7134750000 |
2019/01 | 7423650000 |
REITを考える外部リンク
アドバンス・レジデンス投資法人の公式サイトはこちら
NAV倍率やNOI利回り、REIT全般については
こちらがとても使いやすくまとまっていてオススメです。
過去の数字の流れをもっと深くみたければ
こちらが良いです。
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