3278のケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人
REIT、不動産投信の一つです。
「高配当株投資」と若干ことなるかもしれませんけれど。
私はREITへの投資はアリ!だと思っています。
「REIT買うなら不動産投資の方がよくない?」という方もおられるかもしれませんが・・
分散しやすい
小額からでもいける
物件管理の知識や実働が不要
という点から私はREIT推奨派です。
ヤケドしにくいんですね。
REITがどんなものかはわかってるよ、という方は銘柄情報まで飛ばしてください。
この銘柄アリだな!と思われたら、本投稿の下段にあるいいねボタンを押して頂きたいです。
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ざっくりとREITって何?
REITはReal Estate Investment Trustの略で「不動産投資信託」です。
出資者からお金を集めて
不動産を買って運用して
得られた利益を分配する
という仕組みです。
そして
収益の90%超を分配するなどの一定の条件を満たせば、実質的に法人税がかからない
という特徴があるので、高配当になっているものが多いです。
株式投資と少し異なるのは「減価償却ありき」という点で、キャッシュの捉え方が少し独特です。
マンションを買ったりする部分が大きいためです。
初めての方のためのREITでおさえるポイント
個人的に一般的な財務諸表はベースに
次のあたりをおさえておけば、だいじょうぶかなぁと思います。
高配当株とおなじで「安定して稼ぎ続けてくれる?」かを考えましょう
どの地域でどのセクターに投資するの?
投資信託やETFでも「こんな投資をするよ」と目論見がありますよね
おなじくREITにも「お金はこう使うよ」と指針があります。
それが大体こんな感じ
総合型
オフィス
住居
商業施設
ホテル
物流施設
例えばCOVID19で「ホテルやオフィスは沈みがちだけど住居や物流施設はカタイ」という感じですね。
NAV倍率はどれくらい?
株価でいうPBRに近いイメージ。
一口当たりの価格 ÷ 一口当たりの純資産額
です。
資産計上のやり方で数字が変わるので、盲目的にみるのはダメですけど。
1以下なら割安と考えられています。
FFO倍率はどれくらい?
株価でいうPERに近いイメージ。
不動産投資は減価償却ありきなので、キャッシュフローベースの数字です。
1口当たりのFFO = FFO÷発行口数
FFO = 当期純利益 + 減価償却費 + (不動産売却損 – 不動産売却益)
NOI利回りはどれくらい?
営業利益率に近いイメージです。
不動産なので、業績に影響するのは次の3点が大きいです。
・いくらで買ったの
・維持費どの程度なの?
・空室率はどの程度なの?(ちゃんと稼働してるの?)
このあたりをざっくりと表してくれるのがNOI利回り
計算式を書いておくと
NOI利回り=
[1年間の満室家賃収入 × (1-空室率) -1年間の維持管理経費)]
÷
(不動産の購入価格+不動産の購入にかかる諸経費)×100
スポンサーはしっかりしてる?
お金をまわしてなんぼの業界です。
不動産でのキャッシュショートはなかなかキツイ。
どの程度の資産規模で回しているのか
スポンサーはどこか
は確認しておきましょう。
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人はどんな銘柄?
では3278のケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人がどんな銘柄なのかサラッと確認します
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人の株主はケネディクス株式会社 (100%)です。
物件取得額は2,883‰‰~
物件数は171棟です。
目標ポートフォリオは
■投資対象用途:複合型(住居・ヘルスケア施設・ホテル)
■目標用途比率:
▼賃貸住居
60%以上
▼ヘルスケア施設
30%以下
▼その他(宿泊施設・保育施設・底地)
10%以下
■投資対象地域:全国主要都市
■目標地域比率
▼東京経済圏(東京・神奈川・埼玉・千葉の主要都市)
50%以上
▼地方経済圏(政令指定都市等の地方中核都市
50%以下
だそうです。
特色を引用しますと、こんなかんじ。
ケネディクスをスポンサーとする住居系REIT。住居とヘルスケア施設を主たる投資対象とする。住居特化型として2012年に上場したが、2018年3月にジャパン・シニアリビング投資法人と合併し、投資対象にヘルスケア施設を追加。合併後物件取得を加速し、積極的な投資姿勢へ方向転換する。資産規模は2,700億円超、住居が77%、ヘルスケア施設が22%、ホテルが2%の構成。継続的に物件入替えを行い売却益を還元する方針を打ち出す。資産規模目標として2025年までに3,700億円を目指す。JCRから「A+」という格付を取得。旗艦物件は「KDXレジデンス豊洲」。<2021年12月時点>
ケネディクスをスポンサーとする住居系REIT。住居とヘルスケア施設を主たる投資対象とする。資産規模は2700億円超、住居が77%、ヘルスケア施設が22%、ホテルが2%の構成。継続的に物件入替えを行い売却益を還元する方針を打ち出す。資産規模目標として2025年までに3700億円を目指す。JCRから「A+」という格付を取得。
営業収益の推移
本業がしっかりうまくいっているかの確認です。
日付 | 営業収益 |
---|---|
2012/07 | 553470000 |
2013/01 | 1114150000 |
2013/07 | 1135500000 |
2014/01 | 3616160000 |
2014/07 | 3743430000 |
2015/01 | 4241510000 |
2015/07 | 5302450000 |
2016/01 | 5226630000 |
2016/07 | 5333800000 |
2017/01 | 5468090000 |
2017/07 | 5574810000 |
2018/01 | 5681430000 |
2018/07 | 7097310000 |
2019/01 | 7823540000 |
2019/07 | 8136410000 |
2020/01 | 8066610000 |
2020/07 | 8374210000 |
2021/01 | 8382660000 |
2021/07 | 9195860000 |
当期純利益の推移
建物の減価償却の踏まえて利益が出ているのか確認します。
日付 | 当期純利益 |
---|---|
2012/07 | 254860000 |
2013/01 | 463580000 |
2013/07 | 406610000 |
2014/01 | 1632500000 |
2014/07 | 1457610000 |
2015/01 | 1739550000 |
2015/07 | 2254540000 |
2016/01 | 2184260000 |
2016/07 | 2192220000 |
2017/01 | 2310140000 |
2017/07 | 2315430000 |
2018/01 | 2352510000 |
2018/07 | 5416430000 |
2019/01 | 3598440000 |
2019/07 | 3741250000 |
2020/01 | 3613390000 |
2020/07 | 3808030000 |
2021/01 | 3631740000 |
2021/07 | 4146820000 |
資産の推移
REITは建物等の原資が商売のタネです。
日付 | 純資産 |
---|---|
2012/07 | 14028320000 |
2013/01 | 14213050000 |
2013/07 | 14171180000 |
2014/01 | 50208970000 |
2014/07 | 50037060000 |
2015/01 | 58852720000 |
2015/07 | 82383760000 |
2016/01 | 82389510000 |
2016/07 | 82365240000 |
2017/01 | 82552160000 |
2017/07 | 82559000000 |
2018/01 | 82650130000 |
2018/07 | 98745640000 |
2019/01 | 111951150000 |
2019/07 | 118541400000 |
2020/01 | 118500360000 |
2020/07 | 127457600000 |
2021/01 | 127132070000 |
2021/07 | 135218420000 |
フリーキャッシュフローの推移
施設購入等、大きなお金が動くことの多い業界なので判断が難しいですが
やはりちゃんと現金黒字になっていてもらえる方が安心です。
フリーキャッシュフロー = 営業キャッシュフロー - 投資キャッシュフロー です。
日付 | フリーキャッシュ・フロー |
---|---|
2012/07 | -31138740000 |
2013/01 | 757960000 |
2013/07 | 275240000 |
2014/01 | -67737200000 |
2014/07 | 85200000 |
2015/01 | -19888080000 |
2015/07 | -20881420000 |
2016/01 | 224230000 |
2016/07 | 2842250000 |
2017/01 | -4043030000 |
2017/07 | 3028240000 |
2018/01 | -6718150000 |
2018/07 | 4342720000 |
2019/01 | -23691470000 |
2019/07 | -7480250000 |
2020/01 | 2921420000 |
2020/07 | -10263570000 |
2021/01 | -6269630000 |
2021/07 | -1426760000 |
配当総額の推移
REITは税制面から剰余金をほとんど配当に回すことが多いです。
上述までの収入や資産の結果がこちらです。
資産を増やして、配当の総額も順調に増えていってほしいところです。
日付 | 剰余金の配当 |
---|---|
2013/01 | 254830000 |
2013/07 | 463570000 |
2014/01 | 406620000 |
2014/07 | 1632390000 |
2015/01 | 1457700000 |
2015/07 | 1739480000 |
2016/01 | 2180750000 |
2016/07 | 2175170000 |
2017/01 | 2220200000 |
2017/07 | 2280590000 |
2018/01 | 2315500000 |
2018/07 | 2424770000 |
2019/01 | 3152060000 |
2019/07 | 3510420000 |
2020/01 | 3687000000 |
2020/07 | 3687900000 |
2021/01 | 3866860000 |
2021/07 | 3867810000 |
2022/01 | 4100050000 |
REITを考える外部リンク
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人の公式サイトはこちら
NAV倍率やNOI利回り、REIT全般については
こちらがとても使いやすくまとまっていてオススメです。
過去の数字の流れをもっと深くみたければ
こちらが良いです。
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