3292のイオンリート投資法人
REIT、不動産投信の一つです。
「高配当株投資」と若干ことなるかもしれませんけれど。
私はREITへの投資はアリ!だと思っています。
「REIT買うなら不動産投資の方がよくない?」という方もおられるかもしれませんが・・
分散しやすい
小額からでもいける
物件管理の知識や実働が不要
という点から私はREIT推奨派です。
ヤケドしにくいんですね。
REITがどんなものかはわかってるよ、という方は銘柄情報まで飛ばしてください。
この銘柄アリだな!と思われたら、本投稿の下段にあるいいねボタンを押して頂きたいです。
ランキングに反映されます。
ざっくりとREITって何?
REITはReal Estate Investment Trustの略で「不動産投資信託」です。
出資者からお金を集めて
不動産を買って運用して
得られた利益を分配する
という仕組みです。
そして
収益の90%超を分配するなどの一定の条件を満たせば、実質的に法人税がかからない
という特徴があるので、高配当になっているものが多いです。
株式投資と少し異なるのは「減価償却ありき」という点で、キャッシュの捉え方が少し独特です。
マンションを買ったりする部分が大きいためです。
初めての方のためのREITでおさえるポイント
個人的に一般的な財務諸表はベースに
次のあたりをおさえておけば、だいじょうぶかなぁと思います。
高配当株とおなじで「安定して稼ぎ続けてくれる?」かを考えましょう
どの地域でどのセクターに投資するの?
投資信託やETFでも「こんな投資をするよ」と目論見がありますよね
おなじくREITにも「お金はこう使うよ」と指針があります。
それが大体こんな感じ
総合型
オフィス
住居
商業施設
ホテル
物流施設
例えばCOVID19で「ホテルやオフィスは沈みがちだけど住居や物流施設はカタイ」という感じですね。
NAV倍率はどれくらい?
株価でいうPBRに近いイメージ。
一口当たりの価格 ÷ 一口当たりの純資産額
です。
資産計上のやり方で数字が変わるので、盲目的にみるのはダメですけど。
1以下なら割安と考えられています。
FFO倍率はどれくらい?
株価でいうPERに近いイメージ。
不動産投資は減価償却ありきなので、キャッシュフローベースの数字です。
1口当たりのFFO = FFO÷発行口数
FFO = 当期純利益 + 減価償却費 + (不動産売却損 – 不動産売却益)
NOI利回りはどれくらい?
営業利益率に近いイメージです。
不動産なので、業績に影響するのは次の3点が大きいです。
・いくらで買ったの
・維持費どの程度なの?
・空室率はどの程度なの?(ちゃんと稼働してるの?)
このあたりをざっくりと表してくれるのがNOI利回り
計算式を書いておくと
NOI利回り=
[1年間の満室家賃収入 × (1-空室率) -1年間の維持管理経費)]
÷
(不動産の購入価格+不動産の購入にかかる諸経費)×100
スポンサーはしっかりしてる?
お金をまわしてなんぼの業界です。
不動産でのキャッシュショートはなかなかキツイ。
どの程度の資産規模で回しているのか
スポンサーはどこか
は確認しておきましょう。
イオンリート投資法人はどんな銘柄?
では3292のイオンリート投資法人がどんな銘柄なのかサラッと確認します
イオンリート投資法人の株主はイオン株式会社 (100%)です。
物件取得額は4,478‰‰~
物件数は46棟です。
目標ポートフォリオは
■投資対象用途:商業施設特化型
■目標用途比率
▼大規模商業施設
80%以上
▼その他の商業施設
20%以下
▼物流施設
10%以下
■投資対象地域:全国主要都市・海外
■目標地域比率
▼国内 85%以上
▼海外 15%以下
だそうです。
特色を引用しますと、こんなかんじ。
小売り大手のイオングループをスポンサーとするJ-REIT。セイムボート出資としてイオン株式会社が投資口約20%を取得している。ポートフォリオ構成については大規模商業施設80%以上、その他商業施設20%以下、物流施設10%以下という方針を掲げており、2020年1月末時点のポートフォリオ構成は大規模商業施設約92%、物流施設約8%、資産規模は3,813億円。また海外物件も2件(いずれもマレーシアの商業施設)を所有している。格付けについてはJCRから「AA-」という高格付を取得。旗艦物件は「イオンモールKYOTO」。<2020年1月31日時点>
小売り大手のイオングループをスポンサーとするJ-REIT。ポートフォリオも9割超が商業施設で占められている。また海外物件(マレーシアの商業施設)を保有する。JCRから「AA-」という高格付も取得している。
営業収益の推移
本業がしっかりうまくいっているかの確認です。
日付 | 営業収益 |
---|---|
2014/01 | 2773930000 |
2014/07 | 7420670000 |
2015/01 | 7422630000 |
2015/07 | 9164250000 |
2016/01 | 9406030000 |
2016/07 | 10925660000 |
2017/01 | 11974810000 |
2017/07 | 14642550000 |
2018/01 | 15780290000 |
2018/07 | 16201840000 |
2019/01 | 16329580000 |
2019/07 | 16357850000 |
2020/01 | 16895190000 |
2020/07 | 17574350000 |
2021/01 | 17701520000 |
2021/07 | 17696590000 |
2022/01 | 19928900000 |
2023/01 | 19934000000 |
当期純利益の推移
建物の減価償却の踏まえて利益が出ているのか確認します。
日付 | 当期純利益 |
---|---|
2013/07 | -107850000 |
2014/01 | 759990000 |
2014/07 | 2337730000 |
2015/01 | 2349750000 |
2015/07 | 2969430000 |
2016/01 | 3041870000 |
2016/07 | -1627530000 |
2017/01 | 3954060000 |
2017/07 | 5306890000 |
2018/01 | 5383810000 |
2018/07 | 5254340000 |
2019/01 | 5325830000 |
2019/07 | 5492120000 |
2020/01 | 5758360000 |
2020/07 | 5953690000 |
2021/01 | 5965350000 |
2021/07 | 5869340000 |
2022/01 | 6660660000 |
2023/01 | 6620000000 |
資産の推移
REITは建物等の原資が商売のタネです。
日付 | 純資産 |
---|---|
2013/07 | 392140000 |
2014/01 | 97003480000 |
2014/07 | 98689510000 |
2015/01 | 98701310000 |
2015/07 | 119417110000 |
2016/01 | 119489280000 |
2016/07 | 141369150000 |
2017/01 | 143424490000 |
2017/07 | 182334300000 |
2018/01 | 198077140000 |
2018/07 | 197947900000 |
2019/01 | 198019900000 |
2019/07 | 198062680000 |
2020/01 | 210801340000 |
2020/07 | 210996460000 |
2021/01 | 211008420000 |
2021/07 | 210913120000 |
2022/01 | 236495370000 |
フリーキャッシュフローの推移
施設購入等、大きなお金が動くことの多い業界なので判断が難しいですが
やはりちゃんと現金黒字になっていてもらえる方が安心です。
フリーキャッシュフロー = 営業キャッシュフロー - 投資キャッシュフロー です。
日付 | フリーキャッシュ・フロー |
---|---|
2013/07 | -86150000 |
2014/01 | -156073540000 |
2014/07 | 8956170000 |
2015/01 | 4093560000 |
2015/07 | -31674730000 |
2016/01 | 7478910000 |
2016/07 | -52822750000 |
2017/01 | -13750630000 |
2017/07 | -58432970000 |
2018/01 | -13060920000 |
2018/07 | 10288180000 |
2019/01 | 199040000 |
2019/07 | 10377070000 |
2020/01 | -8035350000 |
2020/07 | 406650000 |
2021/01 | 4962220000 |
2021/07 | 8218310000 |
2022/01 | -41349080000 |
配当総額の推移
REITは税制面から剰余金をほとんど配当に回すことが多いです。
上述までの収入や資産の結果がこちらです。
資産を増やして、配当の総額も順調に増えていってほしいところです。
日付 | 剰余金の配当 |
---|---|
2014/07 | 651700000 |
2015/01 | 2337950000 |
2015/07 | 2349350000 |
2016/01 | 2969700000 |
2016/07 | 3041650000 |
2017/01 | 0 |
2017/07 | 3953280000 |
2018/01 | 4786670000 |
2018/07 | 5383580000 |
2019/01 | 5253830000 |
2019/07 | 5449340000 |
2020/01 | 5415570000 |
2020/07 | 5758570000 |
2021/01 | 5953400000 |
2021/07 | 5964640000 |
2022/01 | 5994610000 |
REITを考える外部リンク
イオンリート投資法人の公式サイトはこちら
NAV倍率やNOI利回り、REIT全般については
こちらがとても使いやすくまとまっていてオススメです。
過去の数字の流れをもっと深くみたければ
こちらが良いです。
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