8958のグローバル・ワン不動産投資法人
REIT、不動産投信の一つです。
「高配当株投資」と若干ことなるかもしれませんけれど。
私はREITへの投資はアリ!だと思っています。
「REIT買うなら不動産投資の方がよくない?」という方もおられるかもしれませんが・・
分散しやすい
小額からでもいける
物件管理の知識や実働が不要
という点から私はREIT推奨派です。
ヤケドしにくいんですね。
REITがどんなものかはわかってるよ、という方は銘柄情報まで飛ばしてください。
この銘柄アリだな!と思われたら、本投稿の下段にあるいいねボタンを押して頂きたいです。
ランキングに反映されます。
ざっくりとREITって何?
REITはReal Estate Investment Trustの略で「不動産投資信託」です。
出資者からお金を集めて
不動産を買って運用して
得られた利益を分配する
という仕組みです。
そして
収益の90%超を分配するなどの一定の条件を満たせば、実質的に法人税がかからない
という特徴があるので、高配当になっているものが多いです。
株式投資と少し異なるのは「減価償却ありき」という点で、キャッシュの捉え方が少し独特です。
マンションを買ったりする部分が大きいためです。
初めての方のためのREITでおさえるポイント
個人的に一般的な財務諸表はベースに
次のあたりをおさえておけば、だいじょうぶかなぁと思います。
高配当株とおなじで「安定して稼ぎ続けてくれる?」かを考えましょう
どの地域でどのセクターに投資するの?
投資信託やETFでも「こんな投資をするよ」と目論見がありますよね
おなじくREITにも「お金はこう使うよ」と指針があります。
それが大体こんな感じ
総合型
オフィス
住居
商業施設
ホテル
物流施設
例えばCOVID19で「ホテルやオフィスは沈みがちだけど住居や物流施設はカタイ」という感じですね。
NAV倍率はどれくらい?
株価でいうPBRに近いイメージ。
一口当たりの価格 ÷ 一口当たりの純資産額
です。
資産計上のやり方で数字が変わるので、盲目的にみるのはダメですけど。
1以下なら割安と考えられています。
FFO倍率はどれくらい?
株価でいうPERに近いイメージ。
不動産投資は減価償却ありきなので、キャッシュフローベースの数字です。
1口当たりのFFO = FFO÷発行口数
FFO = 当期純利益 + 減価償却費 + (不動産売却損 – 不動産売却益)
NOI利回りはどれくらい?
営業利益率に近いイメージです。
不動産なので、業績に影響するのは次の3点が大きいです。
・いくらで買ったの
・維持費どの程度なの?
・空室率はどの程度なの?(ちゃんと稼働してるの?)
このあたりをざっくりと表してくれるのがNOI利回り
計算式を書いておくと
NOI利回り=
[1年間の満室家賃収入 × (1-空室率) -1年間の維持管理経費)]
÷
(不動産の購入価格+不動産の購入にかかる諸経費)×100
スポンサーはしっかりしてる?
お金をまわしてなんぼの業界です。
不動産でのキャッシュショートはなかなかキツイ。
どの程度の資産規模で回しているのか
スポンサーはどこか
は確認しておきましょう。
グローバル・ワン不動産投資法人はどんな銘柄?
では8958のグローバル・ワン不動産投資法人がどんな銘柄なのかサラッと確認します
グローバル・ワン不動産投資法人の株主は明治安田生命保険相互会社 (10%)
近畿日本鉄道株式会社 (10%)
森ビル株式会社 (10%)
株式会社三菱東京UFJ銀行 (5%)
三菱UFJ信託銀行株式会社 (5%)です。
物件取得額は1,912‰‰~
物件数は11棟です。
目標ポートフォリオは
■投資対象用途:オフィスビル特化型
■目標用途比率:オフィスビル100%
■投資対象地域:全国主要都市(三大都市圏中心)
■目標地域比率:定めず
だそうです。
特色を引用しますと、こんなかんじ。
明治安田生命、三菱UFJフィナンシャル・グループ、近鉄グループをスポンサーとするオフィス特化型J-REIT。特に駅近、築浅、大型のオフィス物件にフォーカスした厳選投資の方針を採っており、規模拡大よりも質を重視する。2021年3月末のポートフォリオは東京圏の物件が9割超を占める他、「最寄駅に直結又は徒歩5分以内」の物件による構成比率は100%となっている。またJCRから「AA-」という高格付を取得している。旗艦物件は「楽天クリムゾンハウス青山」(取得額350億円)。当面の分配金目標として、マーケット賃料とのギャップ解消による賃料増額や、物件入替えによって、1口当たり2,250円を目指す。<2021年3月時点>
明治安田生命、三菱UFJフィナンシャル・グループ、近鉄グループをスポンサーとするオフィス特化型J-REIT。特に駅近、築浅、大型のオフィス物件にフォーカスした厳選投資の方針を採っており、規模拡大よりも質を重視する。2021年3月末のポートフォリオは東京圏の物件が9割超を占める他、「最寄駅に直結又は徒歩5分以内」の物件による構成比率は100%となっている。JCRから「AA-」という高格付を取得している。
営業収益の推移
本業がしっかりうまくいっているかの確認です。
日付 | 営業収益 |
---|---|
2008/09 | 5098580000 |
2009/03 | 4868030000 |
2009/09 | 4814510000 |
2010/03 | 4826760000 |
2010/09 | 4220080000 |
2011/03 | 3962740000 |
2011/09 | 4087500000 |
2012/03 | 4331030000 |
2012/09 | 4288770000 |
2013/03 | 4491380000 |
2013/09 | 4393450000 |
2014/03 | 6296410000 |
2014/09 | 3981770000 |
2015/03 | 5265550000 |
2015/09 | 3893340000 |
2016/03 | 4076270000 |
2016/09 | 4435720000 |
2017/03 | 4424630000 |
2017/09 | 5140980000 |
当期純利益の推移
建物の減価償却の踏まえて利益が出ているのか確認します。
日付 | 当期純利益 |
---|---|
2008/09 | 2130010000 |
2009/03 | 2026890000 |
2009/09 | 1989950000 |
2010/03 | 2022770000 |
2010/09 | 1370350000 |
2011/03 | 1142550000 |
2011/09 | 1082120000 |
2012/03 | 1347090000 |
2012/09 | 1273040000 |
2013/03 | 1403400000 |
2013/09 | 1286900000 |
2014/03 | 2079470000 |
2014/09 | 1173160000 |
2015/03 | 2085430000 |
2015/09 | 928010000 |
2016/03 | 1075470000 |
2016/09 | 1425780000 |
2017/03 | 1452440000 |
2017/09 | 1760660000 |
資産の推移
REITは建物等の原資が商売のタネです。
日付 | 純資産 |
---|---|
2008/09 | 77156350000 |
2009/03 | 77053290000 |
2009/09 | 77016280000 |
2010/03 | 77049120000 |
2010/09 | 76396690000 |
2011/03 | 76168880000 |
2011/09 | 76108460000 |
2012/03 | 76373470000 |
2012/09 | 76299420000 |
2013/03 | 76429750000 |
2013/09 | 76313250000 |
2014/03 | 77105800000 |
2014/09 | 76402500000 |
2015/03 | 77314860000 |
2015/09 | 76362430000 |
2016/03 | 76412900000 |
2016/09 | 76743720000 |
2017/03 | 76770380000 |
2017/09 | 87995070000 |
フリーキャッシュフローの推移
施設購入等、大きなお金が動くことの多い業界なので判断が難しいですが
やはりちゃんと現金黒字になっていてもらえる方が安心です。
フリーキャッシュフロー = 営業キャッシュフロー - 投資キャッシュフロー です。
日付 | フリーキャッシュ・フロー |
---|---|
2008/09 | 5262570000 |
2009/03 | 2757300000 |
2009/09 | 2702760000 |
2010/03 | 1418800000 |
2010/09 | 1156210000 |
2011/03 | -17015440000 |
2011/09 | 2121390000 |
2012/03 | 1974230000 |
2012/09 | 1902860000 |
2013/03 | -6783180000 |
2013/09 | 2132800000 |
2014/03 | 4916950000 |
2014/09 | -17651190000 |
2015/03 | 7833730000 |
2015/09 | 762900000 |
2016/03 | 2188230000 |
2016/09 | 2258150000 |
2017/03 | -19952960000 |
2017/09 | 3121560000 |
配当総額の推移
REITは税制面から剰余金をほとんど配当に回すことが多いです。
上述までの収入や資産の結果がこちらです。
資産を増やして、配当の総額も順調に増えていってほしいところです。
日付 | 剰余金の配当 |
---|---|
2008/09 | 5653820000 |
2009/03 | 2129950000 |
2009/09 | 2026950000 |
2010/03 | 0 |
2010/09 | 0 |
2011/03 | 0 |
2011/09 | 0 |
2012/03 | 0 |
2012/09 | 0 |
2013/03 | 0 |
2013/09 | 1403400000 |
2014/03 | 1286920000 |
2014/09 | 1876460000 |
2015/03 | 1173070000 |
2015/09 | 1880440000 |
2016/03 | 1025000000 |
2016/09 | 1094970000 |
2017/03 | 1425780000 |
2017/09 | 1452330000 |
REITを考える外部リンク
グローバル・ワン不動産投資法人の公式サイトはこちら
NAV倍率やNOI利回り、REIT全般については
こちらがとても使いやすくまとまっていてオススメです。
過去の数字の流れをもっと深くみたければ
こちらが良いです。
この銘柄アリだな、と思われたら「いいね」をお願いします。
ランキングに反映されます。
コメント